五条先生にする〇〇個のいたずら【五条悟】 (ページ42)

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好きっていう③ ページ42

夕食を食べ、自由時間になった

私と新田ちゃんが同じ部屋で、五条先生は隣の部屋。

新田ちゃんは疲れたのか、お風呂にも入らず眠っていた

「前髪よし、服よし…」

ふぅ〜〜、と深呼吸をして、五条先生の部屋の扉を叩いた

「は〜い、………A？」

「五条先生、…ちょっと良いですか」

「？」

中庭に移動した。ライトアップされた中庭には雪が散らついている。

五条先生はベンチに腰掛けた。少し距離をあけて隣に座る。

先生は温泉に入ってきたのか、髪がまだ濡れていて浴衣を着ていた。

いつもの目隠しじゃなくてサングラスだし。

…いつにも増して色っぽいなこのやろう

「傷は痛む？」

「いえ、全然」

「そ。良かった」

………沈黙。

超気まずい。

「五条先生」

「ん〜？」

「あの、あのね」

バッと横を向く。五条先生は首を傾げて、上目遣いで私を見た。

五条先生の長いまつ毛に雪がついていた

それが神秘的で、とても綺麗でなぜだか泣きたいくらい胸が締め付けられた

「なに、僕に見惚れてる？」

「……何言ってんですか」

先生はちゃかすように言った。そのいたずらっぽい笑顔がまた愛しい

「…先生。私ね、先生が、す、す、」

じっ、と先生は私を見つめた。

言え、私。言うんだ！

「す、」

「す？」

「す、す、す、す、スロバキア行きましょう！」

「行かないわ」

五条先生は「寒いから戻るよ〜」と言って立ち上がった。

……今日も言えないなんて、嫌だ

拳を強く握りしめて立ち上がった。遠くなっていく五条先生の背中を呼ぶ

「五条先生！」

「…だからー、何……っ！」

ぎゅっ、と後ろから先生に抱きついた。

「……………すき」

消え入りそうな声で、そう呟いた。