五条先生にする〇〇個のいたずら【五条悟】 (ページ40)

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怒られるページ40

痛む頬を抑えながら先生を見る

先生の肩は上下に揺れていて、いつもの落ち着きはどこにもない。

「せ、せんせ…？」

「……………お前はやって良いことと駄目なことも分からないの？」

地を這うような低い声

…聞いたことがないくらい、怒ってる

びくっ、と肩が跳ねた

「…僕が、僕がどれだけ心配したかお前は知らないだろ？」

「……」

「これは遊びじゃない。簡単に人は死ぬんだよ」

「……はい」

「…………はぁ……………もういい。頭冷やしてくる」

先生は私に背を向けて歩き出した

…突き放された気がした

ぼろっ、と涙が溢れる

「せ、せんせい、」

五条先生の後ろ姿を追いかけて、ぎゅっ、と袖を掴んで引き止めた

先生の足が止まる

「私、そんなつもりなくて、っ、ただ先生驚かせたくて、」

「……」

「ご、ご、ごめんなさっ」

「…はぁ、もう………」

五条先生は私の方へ向き直して、私を抱き締めた

その力が強くて、ちょっとだけ息苦しくて、ふわふわする

「……心配したんだから。死んだかと思った」

「ごめんなさい、」

「…叩いてごめん、痛かった…？」

「初めてビンタされました」

「まあお前が悪いけどね」

…そりゃそうだ。いつの間にか涙は引っ込んでいた

「Aーーー！！五条さーーーん！！」

遠くから聞こえる新田ちゃんの声

五条先生はパッと私から離れた

「大丈夫ッスか！？…うわっ！ち、血だらけだ…！」

「え？」

足元を見てみると、小さな水溜りができていた。…いや、血溜まりっていうのか？

その瞬間、グラリと世界が歪んで目の前が真っ暗になった

…ふわふわするのは血が足りなかったからか