五条先生にする〇〇個のいたずら【五条悟】 (ページ37)

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イヤホンページ37

出発してから3時間ほど経った

……ああ暇だ

資料なんてとっくに読み終わった

新田ちゃんはめっちゃ真剣に運転してるし、五条先生はイヤホンで音楽を聞いている。

あー、つまんない

シートベルトは窮屈だし。

「(いたずらでもしようかな)」

チラリと新田ちゃんを見る。さすがに駄目だよね。運転中だし。

事故でも起きたらたまったもんじゃない

五条先生の方を見ると、何やら頬張っていた

「先生何食べてるんですか？」

「………」

…聞こえてないな。これ。

先生のイヤホンからは後ろからでも分かるくらい音漏れしている。

「新田ちゃーーん」

「……ここは真っ直ぐ行って、………あれっ？」

新田ちゃんは少々前のめりで運転していて、聞こえていない。

待って今なら何言ってもバレないんじゃない？

「五条先生〜」

「……」

反応はない

…これはいける

「おい五条！」

「……」

呼び捨てにしてやったぜ！

それでも先生は何の反応もしない

「ご、ごごご五条悟ぅううう」

「……」

「悟ううう結婚しよぉおお」

私の言葉に特に意味はない。取り敢えず思いついたことを言ってみてる

「イヤホンになりたい」

「……」

「いい匂いする」

「……」

「育てたい」

「……」

「髪の毛欲しい」

「……」

「結婚したい」

「……」

「尊い」

「……」

「このスットコドッコイ！」

「おい」

「！？」

ずっと聞こえてなかったくせに、スットコドッコイで急に反応した五条先生

さてはずっと聞こえてたな

「聞こえてるじゃないですか」

「ずっとね」

「じゃあ私の愛の告白も聞いてたんですね…！？」

「お前が変態だってことは分かったよ」

「も〜、照れますよぉ」

「褒めないし」

…もはやいたずらかどうか分からんな

ちなみに五条先生が使ってるのは有線の黒いイヤホン。無線じゃないとこ好き。