五条先生にする〇〇個のいたずら【五条悟】

寝たふり ページ28

昨日釘崎に言われた一言「あのバカ(五条先生)のどこがいいの？」




…私は何も答えられなかった





いや、五条先生の良いところが無いわけではない




ありすぎるのだ。好きなところが多すぎて逆に何も答えられなかった




なので私はこれからも多く質問されるであろう「五条先生のどこがいいのか」に答えるべく寝たふりをしようと思う




人の目がないところで本性はでるもの。




隠しカメラは流石に駄目なので寝たふりをする。




………ということで、さっきから寝たふりを続けているのだが、少し問題が生じている




マジで眠い




今は昼休み




ご飯を食べたばっかりで、ちょうどここは日差しが当たる



これは寝ろって言ってるようなものだろう



教卓の上に先生のペンがあるから、きっと取りに来るはずなのだ



ガラッ、という扉が開く音がした。



足音は一瞬止まって、私に近づいてきた



…あー、眠い




「A、」




私を呼ぶ先生の声を最後に、私の意識はなくなった





ーーーーー




「Aーー、稽古の時間よーー」



「！！寝すぎた！！」




バッと体を起こす。時計を見ると授業まであと五分だった



反射的に立ち上がると、私の肩からパサッと何かが落ちた



…上着？




「それ誰の？あんたのじゃないわよね」




落ちた上着を拾うと、ふわりと香るのは、あの人の匂い。


胸がきゅう、と締め付けられる。




「釘崎ぃ…………」



「何？………ちょっとあんた何その緩んだ顔」




「やっぱり私、先生大好き」

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