五条先生にする〇〇個のいたずら【五条悟】

赤ちゃんシューズ ページ26

高専内では、場所によって靴を脱いで移動しなけれびならない所がある



もちろんそこでは皆靴を脱ぐ。



先生も生徒も、補助監督さんも。




基本的に、靴は黒を基調に揃えられているが人によって多少の違いがある



私は殆どの人の靴を把握している。五条先生のと間違わない為にね。



ここに置いてあるのは五条先生の靴


私が手に持っているのは赤ちゃん用の靴


さて、これをどうするでしょうか



正解はーー、すり替えるでした！！！



持ってきた赤ちゃん用の靴と五条先生の靴を交換する。


赤ちゃん用の靴にはわかりやすいように大きく「ごじょうさとる」と書いた


素早く入れ替え、角の方に隠れた


入れ替えた先生の靴は私の懐であたためておこう。先生が履いたとき冷たくないようにね！


暫く待っていると遠くの方から話し声が聞こえてきた


五条先生と、伊地知さんかな？



「あれ、伊地知僕の靴は？」


「知りませんよ…」


「…あー、今日はこれか……」



五条先生はひょい、と私が置いた靴を持ち上げた



「伊地知」


「はい？」


「これありがとね〜」


「え！？」



先生はそう言って伊地知さんの靴をひったくった



「靴ちっさ」



伊地知さんの靴に文句をつけながら、五条先生は歩いていってしまった


私が置いた靴も持って行ったらしい


…使い道あるか…？



「え、わ、私はどうすれば……」



一人取り残された伊地知さんは呟いた


…伊地知さんごめんなさい


あ、先生の靴どうしよう


〈赤ちゃんシューズ、成功？〉

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