五条先生にする〇〇個のいたずら【五条悟】 (ページ25)

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パッチンガムページ25

今回はこれを入手しました〜

テッテレー、パッチンガムーー

いたずらグッズの定番であるこれ。

事前に釘崎で試したのだが見事に引っかかってくれた

きょろきょろと五条先生を探す
　

先生は椅子に座って報告書を書いていた

珍しく真剣なその姿に胸が高鳴る

…あー、だめだめ。私はいたずらするんだ

首を振って呼吸を落ち着かせた

にっこり笑顔を作って先生に話しかける

「ごーじょうせーんせっ！」

「………」

？聞こえなかったのか？

先生の机の反対側に座って、肘をおいた

「五条先生？」

「………」

先生の報告書を書く手は止まらない

いや絶対聞こえてるだろ

「五条先生！」

「………」

はぁー、そうか。無視か。そうかそうか。

カッチーンときた私はパッと先生の腕を掴んで上にあげて、報告書を取った

先生は無表情で私を見た

「先生、聞こえてるでしょ」

「…なあに、代わりに書いてくれるの？」

五条先生は顔を上げて真っ直ぐ私を見た。

「ほら、返しなさい」

「……なんで無視するんですか」

報告書を五条先生に渡しながら問う。その時、先生の手が私の手に軽くふれた。

驚いて手を引いた。

五条先生は、もう堪えきれないという感じでニヤリと笑った。

「ふふ、いつもの仕返し」

「仕、返しって、先生たち悪い！！」

「いやー、それにしてもAはピュアっピュアだね」

「はっ！？」

「手が触れただけなのに顔真っ赤だよ」

顔を手で覆ってみると確かに熱を帯びていた。

「いや、これは、ただ、暑いから！そう、暑いんです……、ってな、な、な、何するんですか！？！？」

五条先生は私の手をするりと掴んで、ぎゅっと握った

いわゆる恋人繋ぎ、というやつか

「嘘じゃん。ほらもっと赤くなったよ」

そう言って先生は手を離した

私が何も言えずに口をぱくぱくさせてると、五条先生が立ち上がった。

「……仕返し終わり！いたずらも程々にするんだよ〜」

じゃあね〜、と先生はどこかに行ってしまった

仕返し、そうあれは仕返しだ

手を握るなんていたずらの一つ！びびることじゃない！！

そうは言い聞かせてみたものの、顔の熱はなかなか引かなかった

「…あ、ガム忘れてた」

〈パッチンガム、失敗！〉