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季節は流れて、冬。
ある雪の降る日、突然Aは倒れた。
「A!」
その知らせを聞き、家に帰るなり飛ぶようにAの元へ向かった。
そこには青白い顔で眠るAの姿があった。
俺が来たことに気がついたのか、Aはゆっくりと起き上がった。
『さとるさま……お帰りなさい。なんだか久しぶりですね』
そういってくすくすと笑った。しんどいだろうに、そんな素振りは一切見せない。
「ごめんな、最近忙しくて………。体調は?」
『大丈夫です!きっとただの風邪です』
「悟様、次の御予定が。」
「分かった。ごめんなA。行かなきゃ…」
『どうかお気をつけて』
座ったままひらひらと手をふる。あのときもっとAの話を聞いていれば良かった。
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作者名:ととこ | 作成日時:2021年3月7日 20時