23話……カルファン=ドリエフト ページ25
どうして、俺の腕はこんなに震えている?なにを危惧して、不安視しているのだ、?
ゴォゴォと燃え盛る炎の中にドリエフト一族が長年仕えていた国王がいたから?
……いや違う。俺は父さんや母さんのように王家に忠実な奴じゃなかった。
それこそ幼い頃はなんで俺たちの国はこんなにも古いんだ。他国では政治はほかの人達が担っているのだ、なのになんで……こんな国滅んでしまえと常日頃考えていた俺だ
だから違うと言える。実際に心の奥底ではきっとまだその時の感情が渦巻いてはいるであろう。
だけどなんだ?俺が仕える事になる第一皇子がこの世に生を受けた時から常に一緒にいて過ごして。
その内に皇子の親となる王と后にいつの間にか甘やかされてたりしてたのは誰だ……?
俺が抱えている問題はただ一つ。
王家のためでもそんな複雑なものなんかじゃない
ただ、単純な事。
自分の知っている、大切になった人が危険に晒されているから今も尚こうして、紋章を手に握り震えが止まらないんじゃないか……?
皇子が初めて剣を握ったこと。
皇子が初めて民衆の前に出たこと。
皇子が毒耐性つけるために何度も苦しんだ時。
皇子が……
その全てを共にした俺は知っている。皇子が強い事を誰よりも。
赤井「カルファン殿ですね?」
カルファン「貴様は!ぁっ!」
皇子!こいつは誰だ?なんのために皇子を背負って城から出てきた?
赤井「ヴィルジーニの皇子は無事です。FBIの赤井秀一です。王と后さまはお先にFBIの拠点に運びました。さぁ?貴方もこちらへ」
そう、か。なら良かった。
カルファン「皇子、なんと情けないのですか。これを首に。」
先程預かっていたそれを首にかけた。すやすやと寝ている皇子
カルファン「皇子を頼みます。私にはまだやらなければ行けないことがあるので」
背負っていた剣を手に取り口に加える。走る時にそっちの方がよりスピードも出る
きっと今の俺は狂気に満ちた顔をしている事だろう
赤井「くれぐれも、皇子を悲しませぬように……」
きっとこのFBIは敬語慣れしているな。横暴な奴らだと小耳に挟んだ事があったがそれはまちがいだったようだ、今回で2度目だな。助けられたのは
カルファン「さぁ……?それはわかりませんよ」
この大惨事を牛耳っているテロリスト共を捕まえる為に歩みを早めた……
きっと後ろから聞こえた、「カルファン」という声はきっと…きっと気のせいであろう。
カルファン「ありがとう」
これが今の精一杯の思いだ
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ノルゼリイ(プロフ) - 咲夜さん» すみません! 勘違いしていたようで、、訂正しました! (2020年1月7日 20時) (レス) id: 8f5d447aaf (このIDを非表示/違反報告)
咲夜 - 蘭ちゃんのクラスはB組です (2020年1月7日 20時) (レス) id: 88e0418332 (このIDを非表示/違反報告)
ぱぴ子(プロフ) - イラスト載せてくれたんだ(*≧∀≦*) ありがとー!!更新頑張ってね! (2019年9月29日 15時) (レス) id: 2441a2e2ab (このIDを非表示/違反報告)
ノルゼリイ(プロフ) - 零さん» 本当に嬉しいです。返信が遅くなったのは少し訳ありです……すいません。とても暖かくて嬉しの一言に尽きます。これからも不定期で遅いですがどうかよろしくお願いします。 (2019年5月31日 16時) (レス) id: 8f5d447aaf (このIDを非表示/違反報告)
零 - めっちゃ面白いです!主人公もいいですし、これからも更新頑張ってください!応援してます! (2018年4月5日 10時) (レス) id: 09905f0f4e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:プルポリー x他1人 | 作成日時:2018年2月28日 21時