原石たちのあおはる。 (ページ10)

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-M.H-

京本が来てくれた時は、自分の事でいっぱいいっぱいで
京本の異変に気づけなかった。
俺が落ち着いてきて会話ができるようになると
京本がふとした瞬間に少し寂しそうな表情をすることに気づいた。

聞いていいものなのか……、ましてや相手は俺。
だけど京本がなにかに悩まされてるならもちろん助けてあげたい。
今俺が助けられてるように。

朝ごはんに京本がリゾットを作ってくれた。
おかげで俺の元気が少しずつ戻ってきた所、今しかないと思い、聞いてみた、

-K.T-

『へ…、？』

北斗の悩み聞こうと思ったら、、
逆なのでは…？

北斗「今日、なんか……ｺﾞﾎｯ!!はぁｯ、、っ……、」

『ほくと!?』

急に苦しそうにするから、背中をさする。
そのまま北斗は続けた。

北斗「ｯ…ごめんね、？
なにか…、あったんでしょｯ…、」

『な、ないよっ、』

北斗「俺でよければ、聞くから…、
溜め込むのは、良くないよ、？」

病人に相談なんて…
……けど、北斗なら全て受け入れてくれる気がした。

『ｸﾞｽｯ、あのねｯ……、』

気づいたら全部話してしまっていた。
もう、自分が話していたことなんて記憶にない。
唯一あるのはずっと優しい笑みを浮かべていてくれたこと。
そして＿＿俺が北斗の背中をさすっていたはずが、
北斗が俺の背中をさすってくれていたこと。

話し終わって少しの沈黙があったあと、
北斗がポツリと言った。

北斗「ごめんね、」

『へ、？ｸﾞｽｯ、
ほく、何言って…』

北斗「京本がわざわざ俺を迎えに来なかったら、、
京本は今頃、仲直りしてみんなとｯ…、、」

『やめて！！』

北斗「ﾋﾞｸｯ」

『はっ、ご、ごめん…、』

北斗「京本……、？」

『まず、樹に”北斗迎えに行って”って言われる前から
行くことは決めてたし、、
もしっ、行かなかったとしたら、北斗が今どうなってたか…』

北斗「そ……っか、京本は優しいね、」

『そんなことないｯ、
そんなことないからっ、今こうやって…、』

北斗「多分ね、樹は今も京本のことが大好きだよ
罪悪感を感じてるんじゃないかな、
大丈夫だよ、絶対。
だって、俺たちの仲はそんな簡単に壊れる物じゃないでしょう？
安心して。」

『ｸﾞｽｯ、ほくっ、あり…、ありがとうっ！
ｸﾞｽｯ…、へへっ、』

北斗「ん、ﾆｺ
ほら、隣おいで？一緒に休もう？」

『うんっ、ありがとうっ、』

北斗のおかげで、気がだいぶ楽になった。
そしてそのまま1つのベットで2人、眠りについた＿