タクシー ページ38
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安「 すいません！これ俺の電話番号なんで
またあったら掛けてください！では！」
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電話に出るとマネージャーから
'' 渋谷さんがうっすら意識を戻していて
安田さんを求めています！！！！ ''
という声。
急いで事情を説明して警察署を出て病院へ。
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安「 ○○大病院まで！！！」
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勢いよくタクシーに乗り、ケータイを出し、
みんなにメッセージを送る。
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23:42【 しぶやん意識戻ってきたって！！ 】
23:45 【今から病院行ってくるわ！ 】
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取り敢えずの報告を済まして、一息。
もう、てっぺん回るな……。
早いな、なんか。
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窓の外を見ると、東京の夜の街がギラギラ。
この人たちは何も知らんと生きとるんか。
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しぶやん………。
まっとってな……。
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渋「 ………ヤス 」
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ああああ…。
またや………。
あの日の弱々しいしぶやんを思い出しては、
首を振り、記憶をなくす。
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だけど何度も出てきて仕方がないから
そのまましぶやんを閉じ込めるように
少しの間だけ目を瞑った。
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作者名：ふーさん。 | 作成日時：2017年4月12日 22時
