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その当時の担当の刑事さん含め、
今までのしぶやんの話、異変、全部話した。
そして俺の考え。
【洗脳】という可能性。
刑事さんは、さらさらとメモを取りながら
たまに相槌を打ってくれた。
俺も感情的にならないように
言葉を選んで丁寧に話した。
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安「 忘れません。あの時のしぶやん…渋谷の目。
異常なほど変わっていくんです。
彼女がらみになると『アカン』しか言わないですし
何かに怯えてるようにも見えて。」
刑事「……安田さんが思ってる通り、
共通点が多いですね。
新宿の件と今回の渋谷さんの件。」
安「 どう思いますか。」
刑事「断定はできませんが、……はい、
同一人物だと、考えられますね。
しかし残念ながら、写真が一枚もないんです。
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写真…。
たしかに、彼女の写真も見たことがない。
一度聞いたことがある。
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安「 彼女さんの写真見せてーや 」
渋「 ないねん 」
安「 撮ってないん？ 」
渋「 まぁそうやな 」
ーーーーーーーーー
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だけど、撮ってないみたいやったし。
撮らせへんのかな……。
その時、電話が鳴った。
刑事さんが「 どうぞ、出て下さい 」と
言ってくれたからケータイを耳に当てた。
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電話越しには、
焦ってるマネージャーの声やった。
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作者名：ふーさん。 | 作成日時：2017年4月12日 22時
