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それからしぶやんは、
もちろん社長は許さへんねんけど
そんなの関係なしに
徐々に仕事を休むようになって。
楽屋はいつも暗かった。
みんなどうすればいいのか分からへんから。
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村「 なんでこんなことになったんかな 」
村上くんと2人きりの車の中。
主語もなく突如発された言葉は
誰のことだかすぐに分かった。
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安「 ………。」
村「 すばるに思われへんねん。」
安「 え？」
村「 なんていうんかな、別人っていうか……
知らん人みたいな。」
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俺がまさしく思ってたことだった。
新しく作られた【渋谷すばる】。
そう思えて仕方ない。
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村「 もっと早ように気づいてあげればな……」
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村上くんの弱音。
滅多に見るものじゃ無い。
ポジティブ代表の村上くんがここまで弱るんだ。
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安「 ………村上くんはなんも悪ない 」
村「 もうどうすればええんか 」
安「 俺に責任がある 」
村「 ……は？ 無いって。俺がいうのもなんやけど」
安「 ………いやあんねん。」
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自分で言うのもなんやけど
しぶやんの変化は一番早く気づいてたかもしれん。
あの時の涙も、あれはほんまにしぶやんやった。
偽物ちゃう。
恐怖に怯えるしぶやんを目の前にしたのに
何もしてやれんかった。
なんかあったかもしれんのに。
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………… 取り戻すしか無い。
本物のしぶやんを。
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作者名：ふーさん。 | 作成日時：2017年4月12日 22時
