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あなたside ページ6

隆「まって!」









さっきまで黙り込んでいた隆二くんが急に話すもんだからびっくり。









『はっはい!』









思わず、返事が変になる。









隆「今日俺、夜暇なんだ…。」









『あっそうなんですか?

ゆっくり休んでくださいね。』









引き止めたわりには、どうでもいいこと。笑









『じゃあ、失礼しますね。』









隆「えっと…まって!」









『どうしたんですか?』









きっとなにか大切なことでもあるのかな?


2度も引き止めるくらいの。









…ってモジモジしたままの隆二くん。









『お手洗い?ならさっきそこに…』




岩田「Aちゃん!今日俺らね、みんなで飯いくんだ。それでAちゃんさえよければ一緒にどうかな?って…ね?隆二さん?」









『えっ?隆二くん?』









隆「…そう!どうかな…?」









『いいんですか…?私、部外者じゃないですか?』









健「A来てくれたらみんな嬉しいで。」









『じゃあ…ぜひ。』









そう言うと、よっしゃあ!ってガッツポーズしたり、岩田さんとハイタッチする隆二くんが可愛くてつい笑みがこぼれる。









健「ほんなら仕事終わるまでここおる?あと1時間くらいやから。」









んー、1時間かあ。



それなら帰るよりここにいた方がいいな。









『うん、じゃあここにいる!健ちゃんは?』








やっぱり健ちゃんがいないと不安。









健「え?仕事言うてるやんけ笑

今日はみんな仕事やから…ポツンやな。笑」









『えっほんとに?』









なんか知らないけどバカウケの健ちゃん。



ポツンかあ、ひとり。


寂しいなあ。









『でもとりあえず待ってるね。』









それぞれの場所に向かうみんなに手を振ってもらって。









………ひとり。









寂しいなあ。









特にすることもなく、椅子に座っていると。









ああ、やばい眠い…。









瞼が重くなってくる。









そのまま私は意識を手放した。

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作者名:renka | 作成日時:2017年6月5日 23時

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