リナリア２ (ページ44)

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広臣side ページ44

トライブでのミーティング。

ポケットで震える俺の携帯。

さっきから途切れては震えて。

…誰だよ。

・

結構な時間をかけたミーティングが終わり、

気になっていた通知を確認する。

しつけえ、と思ってイライラしていた俺はすぐに消えた。

なんでかって、

電話をかけてきたのは

Aだったから。

すぐに掛け直すと、秒ででたA。

『んだようるっせえな。』

嬉しさを表にださないのが俺。

だからよく、人に興味無いよね。とか

冷めてるね。とか言われる。

「ごめん仕事中だったよね。めっちゃかけたねあたし。」

うん、かけすぎ。

『で、よっぽどな用があんだ？』

こんなにかけてきたってことは、相当な用件。

そう思って聞けば、

「ご飯、行きたいなって思って。」

えっ…？

ご飯？

『ごはん？それだけ？』

「そう。広臣とご飯行きたくて電話した。それだけ。」

にやける口を抑えて電話を続ける。

『、いいよ。今日の夜でいい？』

「うん、それがいい。」

『嫌いなもんとかある？』

「ううん、なんでも食べられるよ。」

『そっか。じゃあ適当に俺がいいとこ連れてくわ。』

「ほんとに？うれしい！」

『女子みてえ。』

「女子ですけど。」

『わり。笑

じゃあ仕事終わったら連絡するけど、A何時あがりだっけ？』

「んーとね、18じ！」

『ん。じゃあ準備して待ってて。』

「うん、じゃあまた後でね。」

・

やべえ、ご飯とか。

あいつから誘ってくるとは思ってもなかった。

でも……いいのか、俺。

隆二の気持ちを知りながら、こんなこと。

隆二「あー、すっきりした～」

＂ミーティング長かったからめっちゃトイレ我慢してた～＂なんて笑いながら入ってきた隆二。