リナリア２ (ページ25)

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あなたside ページ25

『重い？』

「重い。」

そりゃそうだよ、あたしアイス二つしか持ってないんだもん。

『あたし、そっちの袋持ちますよ。』

「うそだよ笑、余裕だってこれくらい。」

そうは言うけど、あたしの家につく頃には

「やっべえ、手ぇちぎれそう。笑」

『今開けますね！』

『どうぞ』

「おじゃましまーす！っいってえ～」

入ってすぐに大きな袋二つを玄関に置いて
赤くなった手をブンブン振ってる。

『ほんと、ありがとうございます。』

「へへっ、全然。あっこれどこ持ってけばいい？」

『あっ冷蔵庫に！あとはあたしやるから手洗ってきて下さい。』

「ごめんね、じゃあ手洗ってくるね。」

こっちです、と説明してあたしは冷蔵庫までコレを運ぶ。

持ち上げてみるとありえないくらい重くて、

笑いながら持ってくれてた隆二くん…すごいなあ。

ほんとに重いから少し引きずりながら運んでると、

「なにしてんの～笑」

って笑われた。

『隆二くん、重いこれ。笑』

「でしょー？俺もね、やべえこれって思ってた。笑」

『こんなんずっと持ってくれて、ごめんね？』

「ほーら、ひきずんないの。貸して貸して。」

そう言って結局冷蔵庫までも、隆二くんが運んでくれた。

『とりあえず、ビール二本以外全部冷蔵庫でいいかな。』

「そうしよそうしよ。」

・

『「カンパーイ！！」』

ひと段落ついてソファに2人で座って乾杯。

『「ぷはあっ」』

2人で顔を見合わせて笑った。

『誰かと呑むなんていつぶりだろう…』

「へへっ、美味しい？」

『うん！すっごく！』

＂よかった＂

そう笑う隆二くんの隣で、もう1度ビールに口を付ける。