リナリア２ (ページ24)

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あなたside ページ24

『ごめんね、マスター変なこと言ってなかった？』

「ううん、いい人だね、マスター。」

何を言われたのかは教えてくれなかったけど

まあいいや。

『コンビニ寄りましょっか。うちなんもないんで…。』

「そうだね、いっぱい買ってこ！」

コンビニに入れば、

「んー…チューハイとビール…あっ日本酒…まあ普通にビールは買うとして…」

そうだ、優柔不断だったっけ隆二くん。

『ふふっ』

「あっごめんめっちゃ迷うね。」

『あたしはビールばっかです。』

「ほんとに！じゃあ俺もビールにしよっかな～」

『しましょしましょ』

お酒はOK。

次は…？

「あー、イカもいいなあ、柿ピーもあるよ！」

おつまみコーナーで唸る。

『んー…柿ピーもたしかに捨てがたいですね…』

おつまみに関してはあたしも一緒に唸る。

2人でずっと＂どれにしよっか、これがいいかな＂なんて言いながら

やっと決まったものをレジに持っていく。

カゴ二つが山盛りになるくらいお酒とおつまみが沢山。

レジにいくと何も言わずに払おうとするから

『あたしも払います！』

って必死に止めたけど、

「今日くらいカッコつけさせてよ。」

って財布を持つあたしの手にそっと手を被せてくるから、

黙っちゃう。

カッコつけなくても…かっこいいよ。

「そうだっ、アイス二つ買おうよ！

Aちゃんの好きなやつ！」

レジが途中だったから走ってアイスコーナーに。

んー…あたしのすきなやつっていわれても…

よしこれっ！

『隆二くんはいっ！』

「ありがとう、おっ、ギリギリセーフ。」

よく笑う隆二くんの隣にいると、

当たり前のことが全部楽しくて、笑顔になれる。

「買いすぎたね。笑」

『そうだね。笑』

あたしにはアイスが二本しか入っていない袋を持たせてくれて…。