隆二side ページ24
「ケホケホッ」
Aの咳で目を覚ました。
苦しそうだな…。
時計の針は朝の４時。
シャワーを浴びてないことに気づいた俺はAに布団をかけ直して風呂場に向かった。
ポケットに入れたままだったケータイに電源を入れると、着信が1通。
��A��
情けない。
なんでそばにいてやれねえんだよ。
なんで好きな女１人守れねえんだよ…。
こみ上げる怒りと虚しさに視界が歪んだ。
泣きたいのは俺じゃない。
分かってるのに、
熱くなる目頭をどうしていいかわからなかった。
シャワーを浴びてAのいる寝室に戻ると、
目にたくさんの涙を溜めたAがいた。
『A？どっか痛い？』
「りゅうじっ…いなくなっちゃってっ……っ」
『起きたら俺いなくて寂しくなっちゃった？』
そう抱きしめれば腕の中でコクコク頷くA。
『…A、ほんとにごめん。』
「ケホッなにが？」
『Aが苦しんでる時…俺……っ』
「うんうん。」
『俺…女にキスされた。』
「そっ……か。」
『俺、ほんとに最低だよな。電話にも出てやれなくて…。』
「最低。………隆二がもしその女の子を雨の中1人で帰してたら私はそう言ったよ？でも隆二はその子をちゃんと送って、今だってこうやって隠さずに話してくれた。」
『……A…。』
支えてくれるのだって、
泣いている時に慰めてくれるのだって、
今みたいに自分が情けなくて仕方ない時だって、
いつだって手を握って��大丈夫��、
そう微笑んで、
背中をそっと押してくれるのは、
いつだってA。
『好きだよ…大好き……,』
「違うでしょ？」
��愛してる��
そんなのどこで覚えてきたんだよ。
俺こんなに涙もろかったっけ。
「隆二泣きすぎ( 笑 )」
小さな身体でそっと背中に手を回してくるから俺はギュッとAを抱きしめた。
俺も。
『愛してる。』
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あっちゃん - すごく面白いです。早く続き読みたいです。続きお願いいたします｡ (2017年4月21日 12時) (
レス) id: 65b93a23fb (このIDを非表示/違反報告)
夏帆 - いつも最高です！頑張ってくださいね☆ (2017年4月12日 22時) (レス) id: 7e22799114 (このIDを非表示/違反報告)
有香(プロフ) - 唯奈さん» ありがとうございます！ (2017年4月10日 15時) (レス) id: 243cb3a6ae (このIDを非表示/違反報告)
唯奈 - さいこう！！ これからも頑張ってください！ (2017年4月8日 15時) (レス) id: 49efd5744d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：renka | 作成日時：2017年4月8日 0時
