隆二side ページ22
『ごめ』
「じゃあ行きましょ！打ち上げ！」
��今市さんのことが好きです��
そう言う彼女にごめんって謝ろうとしたけど、彼女の言葉で遮られた。
打ち上げにきてみるものの隣にはずっとあの子。
「ねえ今市さん？もっと酔っていいんだよ？」
この女の考えてることがわからない。
しばらく飲んでいるとみんなどんどん潰れてく。
「みんな潰れちゃうからそろそろお開きにしますか〜！」
なんて口を開いた直人さんもそろそろ危ない。
もちろん俺に身体を預けて眠るこの女も。
「んーと、まだいけんのは、俺と隆二と……」
潰れてないのはここにいるうちの数名。
「今市さん、私ダメです歩けない〜」
腕にまとわりつく女はそんなセリフを言ってのける。
『いや、俺、』
「隆二悪いんだけど、その子頼んでいい？外雨だし、こんな時間に女の子1人帰らせられないっしょ。」
この時だけは直人さんを恨んだけど仕方なく
『…わかりました。』
そう返事をして彼女を立たせた。
傘を持ってないという彼女を傘に入れてやると肩濡れる〜なんて上目遣い。
Aは隆二濡れちゃうって傘俺に傾けてきたっけ…。
歩く歩幅もいつもAに合わせていたのに慣れてるから気持ち悪い。
A、何してるかな。
「ねえ今市さん。」
ぼーっとしていた俺のシャツをグッと掴んだ彼女。
………唇に熱い感覚。
キスをされているということに気づくのに時間はかからなかった。
咄嗟に彼女を突き飛ばした。
「っいった………」
『ごめん。』
「あーあ、もういいや。三代目ってだけあってイケメンなだけで予想外。」
そう言って彼女はマンションに入っていった。
きっと前の俺だったらイラついたり口答えしたりしたんだろうな。
でもAと出会って付き合って…。
ああいうことをいう女は��可哀想��
そう思えるようになった。
なぜだか無性にAに会いたい。
家路を急ぐ。
あの女の口紅の残る唇を手の甲で拭きながら。
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あっちゃん - すごく面白いです。早く続き読みたいです。続きお願いいたします｡ (2017年4月21日 12時) (
レス) id: 65b93a23fb (このIDを非表示/違反報告)
夏帆 - いつも最高です！頑張ってくださいね☆ (2017年4月12日 22時) (レス) id: 7e22799114 (このIDを非表示/違反報告)
有香(プロフ) - 唯奈さん» ありがとうございます！ (2017年4月10日 15時) (レス) id: 243cb3a6ae (このIDを非表示/違反報告)
唯奈 - さいこう！！ これからも頑張ってください！ (2017年4月8日 15時) (レス) id: 49efd5744d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：renka | 作成日時：2017年4月8日 0時
