向日葵のように笑って２ (ページ19)

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隆二side ページ19

『その代わり、俺のお願いひとつ叶えてくれる？』

『俺の名前呼んで？』

「隆二くん？」

『違う。』

____A

俺がそう呼ぶと恥ずかしそうに俯いた。

そしてそっと顔をあげるとほんのりと頬を染めて

「…隆二。」

そう呼んでくれた。

あまりにも嬉しくて思わず抱きしめた。

「苦しいよ。」

『あっごめん。』

少し身体を離すと途端に奪われた俺の唇。

こんなのずるい。

チュッとしてすぐに離そうとしたAの頭に手を回した。

ときどき漏らす吐息で俺の理性は飛んでいきそうだ。

そっと唇を離した。

これ以上キスしてたら耐えられなくなりそうだから。

「もう仕事？」

『うん…行きたくねえ。』

「隆二の好きなハンバーグ作って待ってるから。」

＂頑張って＂

その一言で頑張れる。

『A前にさ、俺の幸せの源になりたいって言ってくれたでしょ？
俺ね、すっごい幸せだよ。Aのおかげで。』

＂よかった。＂

そう笑うA。

この笑顔をずっと守っていきたい。

『大好き。』