向日葵のように笑って２ (ページ17)

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剛典side ページ17

あの日以来隆二さんと臣さんが話してる姿をみてない。

もう一週間近く経つよ？

『臣さん今日飲み行きません？』

個室に入るとビールと軽いツマミを頼んだ。

「で？本題はなに？」

ピリピリしてるよ。こわ。

でもここは俺が隆二さんと臣さんを繋がなきゃな。

『えっと…』

俺がそう言葉に詰まっていると個室のドアがあいた。

「隆二」

「なんで臣がいんだよ。」

＂俺帰るわ＂と言ってドアを閉めようとするもんだから慌てて待って待って！と止めた。

「で？どういうこと？これ。」

俺の隣に臣さん。前に隆二さん。

『隆二さん臣さんいるって言ったら来ないじゃないですか。』

『ずっとこの状況はまじでやめて欲しいんで。ちゃんと面と向かって話してください。』

そう言うと２人はやっと目を合わせた。

「ごめん。」

最初に口を開いたのは臣さん。

「いや俺もごめん。」

なにこの緊張感。

「俺はただ隆二が羨ましくて…。」

ポツリポツリと思いを話す臣さん。

_____伝えなきゃ思っていないのと同じ。

その言葉を隆二さんが発したとき、臣さんの目からは涙が溢れていた。

「誰だって言ってくんなきゃわかんないと思う。伝えなくてもわかんだろって臣は思ってるかも知んないけど、やっぱりそれは無理だと思う。」

「そうだよな。」

しっかり２人で話せたみたいで今はスッキリしてもう下らない笑い話なんかして笑ってる。

やっぱり２人にはこうであってほしい。

よかった。

「てか俺らめっちゃかっこわりいな。歳下のがんちゃんに仲直りのきっかけ作ってもらっちゃってさ。」

『全然いいっすよ。メンバーじゃないっすか。』

『でも次からは俺のこともっと頼ってくださいよ？』

そう言うと＂剛典様頭あがんねえわ！＂なんて言ってグビグビ呑むもんだから俺も変にテンションが上がっていっぱい呑んじゃった。

翌日きけばここで酔いつぶれてサクラが来てくれたんだとか。

フラフラな俺に肩貸してくれてサクラの家まで運んでくれたって。

そのおかげで俺らも仲直りできて今週末はひさしぶりにデート。