向日葵のように笑って２ (ページ2)

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あなたside ページ2

隆二くんを見送り部屋に戻ると私の携帯が鳴った。

隆二くん？

＂佐藤アイリ＂

……アイリ！！！

アイリは私の小さい頃からの親友。

『もしもしアイリ！？』

「ねえA！あたしそっちに行けることになった！」

『えっどういうこと！？アイリお父さんのお寺継がなきゃじゃなかったの？』

「それがさ、兄ちゃんが後継ぐって。だから仕事探してて、んで！決まった！」

『おめでとう！で、どこなの？』

「____LDH」

LDHってたしか…………隆二くん…！？！？

まってまだアイリに隆二くんのこと何も言ってない。

「A？」

『あっううん！おめでとう！びっくりした～ってもう働いてるの？』

「あっそうなの！実はもう働いてるんですよ～1週間前くらいから！覚えることいっぱいで忙しくてさ…！でも少しだけ落ち着いてきたから今日夜会えない？」

『わかった！あ～ひさしぶり！楽しみ。』

「ん。じゃあそろそろ仕事戻るから切るね！じゃ！」

そう言うとあっさり切られた。

アイリはサバサバしてるけどそういう所が好き。

私がお父さんやお母さんを亡くしたときも忙しい中こっちに来てくれて支えてくれた。

ちゃんと食べなよといってダンボールいっぱいの野菜やレトルトカレーなどのご飯も送ってくれたり…。

本当にアイリには頭が上がんない。

………でも今は隆二くんだ。言ってない。

アイリに言わなきゃ。

…なんて言うんだ？

そう言えばよく考えたら私と隆二くんってどういう関係なんだろ…

まあでもLDHっていってもあそこめっちゃ広いもんな。

その中の三代目のスタッフに運良くなるって方がありえないか( 笑 )

『夜どっか予約しとこ。』