あなたside ページ14
��はいこれ��
そう言って渡されたのは水族館のチケット。
『えっなんで？』
何で私が水族館行きたいなんて…知ってるの？
��だってほら��そう笑って指さした先には…
付箋の貼られた観光スポットの本。
「付箋貼ってあるとこ全部水族館なんだもん。びっくり。」
ほら準備準備！と笑ってる隆二くん。
ちゃんとみててくれてるんだね。
いつも履かないスカート履いてみた。
メイクも少し張り切った。
いい匂いのするリビングにいくと
「朝ごはん簡単なものだけど………」
途中で言葉が途切れたと思ったら
��めっちゃかわいい��って褒めてくれた。
こういうちょっとしたことがすっごい嬉しい。
「『いってきまーす！』」
そして私たちは横浜にある水族館へ向かった。
水族館に着くとそこはもう天国のようだった。
クラゲにイルカ、ペンギンにあざらし…
「『かわいい…！』」
「あっハモったね」
そんな他愛もない会話でさえ幸せ。
水槽で囲まれたトンネルにおっきい水槽のあるレストラン。
青の世界に包まれたこの空間に隆二くんといれることが本当に幸せ。
「おみやげ、買ってこっか。」
たくさん並ぶおみやげ…迷っちゃう。
アイリに買っていこ。
「ねえ臣になに買おうかな〜」
あっそうだ、隆二くん優柔不断だったんだ。
迷って��私たち��が決めたのはマグカップ。
私はアイリに。隆二くんは臣くんに。
もちろんペアのやつ( 笑 )
三代目の人たちとか友達とかだいたいお土産を買い揃えた。
��帰ろっか��
外に出るともう日が沈む頃。
「夕暮れ時…だね。」
夕暮れ時。私は大っ嫌いだった。
でも今は大丈夫。
あの夕暮れ時に、隆二くんと出会ったから。
「これ、Aちゃんに。」
��おみやげ��
そう言って私にくれたのは ペンギンのぬいぐるみ。
「Aちゃん人のことばっかなんだもん。」
へへっと笑って��俺がいないときはその子、俺だと思って��なんて言うんだ。
隆二くん…大好きだよ。
好きが止まらなくて思わず抱きついた。
抱きついたというより飛びついたの方が正しいかな。
飛びついた私をぎゅっと捕まえてくれた隆二くん。
「好きだよ。」
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作者名：renka | 作成日時：2017年3月25日 13時
