とある妖狐の話 (ページ2)

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私がいた集落では{妖狐伝説}というものがあった。妖狐伝説は､遥か大昔に九尾の狐「玉藻ノ前」がこの集落に災いをもたらしたという伝説から妖狐伝説が広まった。その伝説がある集落は狐や妖狐は災いを起こすという事から忌み嫌うのがほとんどである。

だが､そんな伝説がある中私は{妖狐}として産まれてきてしまった……
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オギャー！オギャー！
とある屋敷で､1人の女の子が産まれた。でも、その女の子は普通の人とは違った。……そう彼女は､妖狐。
「うふふ､可愛い子が産まれたわ！」
「とても可愛い子ですね！」
「でしょー!!」
「でも､､､､､､､､､1つ問題が」
「えぇ､産まれたのは良いけど、この子は妖狐。ちゃんと世間を渡れるかしら？」
「心配ですが、こちらの方でもサポートさせていただきます。」
「頼もしいわね。」
「お任せ下さい。後､名前の方はいかが致しますか？」
「決まっているわ､紅狐よ」
「紅い狐で､紅狐ですか？」
「思いつきよ。」
「ちゃんと決めてください。」
「でも、将来的にマッチングするわ。」

～10年後～
「紅狐､明日から学問所に通わせるわ」
「お母さん突然どうしたの？」
「貴方は､今年で10になるわ。そこでお母さんは思ったの､そろそろ学問所に通わせ、この世のいろんなことを知って貰いたいと」
「うーん､そう言われると知らないことが多いかも。」
「そうでしょう､だからこそ通わせたいと思ってるのよ､紅狐貴方は通いたいと思ってる？」
「通いたいけど、妖狐だし………」
「大丈夫よ､貴方は変化の術が使えるわ。」
「そうだけど､しくじって術が解けてみんなから嫌われたらどうしよう………」
「そうなっても大丈夫なように付き添い人を付けるわ。」
「??付き添い人ってどういう事？」
「そのままの意味よ。」
「ふーん､付き添い人は誰なの？」
「近々分かるわよ。」
「分かった。」

～？？？～
「あら？あの子学問所に通うのかしら？」
「そろそろ私の出番かしらね～！あの子が不自由なく暮らせるようにサポートしなきゃねー。頑張ろ！」

～翌日～
「いってきます！」
「気をつけてね」

～学問所～
「なぁなぁ､今日転入生が来るらしいよ？」
「マジで!!」
「どんな子だろうね？」
「楽しみー!!」
ガラガラガラ
「おい､席につけ！」
「今日は､転入生が来ている。」
ｶﾞﾔｶﾞﾔ､ｶﾞﾔｶﾞﾔｶﾞﾔ
「それじゃあ呼ぶぞ、入って来い。」