27 ページ27
あのあと
何をするにも上の空で
みんなにも心配される始末だった。
それは旅行中だけでなく
そのあとも続いた。
なんとなくお互いがお互いを避けていて
あれだけ嫌だった「幼なじみ」の肩書きですら
今の自分には恋しく思われた。
でも、そう名乗るにはあまりにおこがましく
結局は、
なんであんなことをしてしまったのかという後悔だけが残る。
樹「お前さ、Aとなんかあったべ」
大学のカフェテリアにいるところへ
樹に声をかけられた。
旅行の後、1ヶ月近くもこの状態なんだ。
周りをよく気にしている樹が気が付かないはずがなかった。
北「まぁ...、俺が全部悪いんだけど。」
そう言うと、片眉を上げて続きを話すよう促す樹。
北「あの旅行の日、夕食の後に部屋に戻ったんだけど...」
あの日あったこと、
すなわち俺がAにキスしてしまったことを話した。
樹「それで、北斗は言ったの？好きってこと」
北「え、いや言ってない...けど。」
確かにその事は伝えてなかった。
でも
あの時の彼女の反応の全てが物語ってるじゃないか。
とも思ってしまう。
樹「同じような経験をした俺が言うのもなんだけど、
言わなきゃ絶対後悔する。
それに、
伝えたからって崩れるような関係性じゃねーだろ？お前らは。」
北「でも、
樹「俺が、保証する。」
樹の真剣な目に吸い込まれそうになりながらも
こいつもAが好きだった...いや、今も気持ちがあるかもしれないことが引っかかってしまう。
それでも
樹「俺に気遣ってるんだったら殴る」
と笑って言う樹を見ると
言っても良いのかもしれないとも思えてくる。
(やって後悔より、やらない後悔)
あのお婆さんが言ってくれたこと
今、樹が俺を頑張らせようとしてくれていること
その2つが俺の中の勇気として入り込んできた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 417人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SixTones」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ストのま(プロフ) - momoさん» ご要望、ありがとうございます！！ウェディングプランナーは女性をイメージして書きましたが、描写がじゅったんっぽかったですかね？それでしたら、受け取り方は皆さんにおまかせしたいと思います...。 (2020年3月21日 9時) (
レス) id: e652305b70 (このIDを非表示/違反報告)
momo(プロフ) - 番外編も、見てみたいです！私も、今書いているお話が終わりだけ見てるのでどうしようかと私も思います(笑)でも、とっても、面白かったです。ラストのウエディングプランナーって、じゅったんなんですか？ (2020年3月21日 8時) (レス) id: a0b82fa00b (このIDを非表示/違反報告)
ストのま(プロフ) - はむさん» ありがとうございます！これからもチェックしていただけると嬉しいです！！！<(_ _*)> (2020年2月22日 8時) (レス) id: e652305b70 (このIDを非表示/違反報告)
はむ(プロフ) - 何故かわからないですけど、失恋したての心に染みて涙が溢れちゃいます。これからも楽しみに待ってます。 (2020年2月22日 0時) (レス) id: dc52d887b7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ストのま | 作成日時：2020年2月19日 14時
