【HQ】私がモテなかった理由（２） (ページ3)

今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:855 hit

私がモテなかった理由１０２ページ3

・

よし、意を決して振り返ろう
そういやもうすぐ試合だって言ってたしそろそろ行かないと不味いよね、そもそも光太郎は主将なのに私と喋ってて良かったのかまである

『さ、試合試合〜！』

何事もなかったかのように
笑顔でみんながいる方を見る
と、白い壁が(正確には白と水色)
てかこれ壁じゃなくてうちのユニフォームじゃん。数字は、、、1番

『及川じゃん』

｢ちょっとA！危機感ってのはないわけ！！？！｣

はい謎にブチ切れてるー
いや危機感というかそもそも

『だって光太郎はいとこだし』

いとこに危機感とかもたんでしょ？そうだよね？？？(圧)

｢んもう！そういう問題じゃないでしょ！！いとこでも木兎くんは男なの！！！！｣

すごいあれだね、オカンみたいだね
まあうちのオカンは絶対そんなこと言わないだろうけどね、

『てか私悪いことしてないよな！？なんでそんなに怒られてんだよ！！！そもそも昨日あんたが変なこと吹き込んだんでしょ！！！？！』

割とデカい声でそう言ってやるとギクッとした及川。いやギクッじゃねえよ

｢は、はあ！？なんのこと？？？｣

『明らかに動揺してんのバレバレなんだよ』

｢動揺なんかしてないし！！！！｣

とこんな感じでいい合いしてたが、さすがに試合が始まるとのことで岩ちゃんに止められた

岩ちゃんは及川と違って｢大丈夫だったか？｣って心配してくれた。いや正直全然大丈夫じゃないけど一応大丈夫だよって返しといたよ

いよいよコートに着く手前

｢A｣

不意に名前を呼ばれて顔をあげたら

、、、

れ！？！！！！！？！
いや何このデジャヴ！！？！
いや光太郎はなんかこう激しかったけどめっちゃ優しいちゅーされたんだが！！！！？！しかも及川に！！！！！！！！

｢、、ん、これは消毒ね｣

とかえちえちな顔で言われた
いやえちえちとかキモいなやめとこう

つーか嘘だろオイ！！おいしれっとコート行くなや！！！！！！

『はぁあぁああぁ！！！？！！』

体育館には私のクソデケェ声が響いたのであった

ーーー

｢A！？急にどうした！！？！｣

『、いや、なんでもないが今の私は脳死している』

｢なに訳わかんねえこと言ってんだ？早く行くぞ｣

『岩ちゃんが辛辣で辛い今日この頃』