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砂糖をはちみつでコトコト煮詰めて ページ9

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「────落ち着いた?」

背中を擦りながら言う夏油さん。『だいぶ落ち着いたよ、』と言うと、夏油さんは薄く微笑んだ。



あれから立場は逆転。

最推しに興奮してIQが一気に低下した私が逆に介抱される立場になった。なんとも恥ずかしい話である。





『ほんと、ごめんね…、友達でもないのに、介抱してもらっちゃって』



恥ずかしいな、と後頭部に手を当てて言えば、彼は少し困ったように眉を下げた。


「…僕は“ごめんね”より“ありがとう”が聞きたい、かな」

『…………ヒュッッッ(尊死)』

「ん?」




デジャブだと言わんばかりの推しの困惑顔を見ると、再び崩れ落ちそうになった体を何とかして踏ん張る。

一人称“僕”??それだけでも可愛いのに紳士より紳士してるってどういうことてか何その天然タラシの口説き文句みたいな言葉ムリ可愛すぎる結婚しょ…(限界オタク)





『そ、そうだよね!ごめ……あ、りが、とう』

「…ふふ、どういたしまして」



ニコニコと子供らしい純粋な笑みに胸をつき抜かれた。私の推し最強では。



悟りを開きそうになった頭を何とか止める。

それから推しの顔を見てみれば、頬に一筋の涙跡があった。
泣いていたからか、口元は心做しか引きつっているように見える。


事情は知らないが、何かあったことだけは分かった。





『…ねぇ、何かあった?』

一言聞いてみれば、夏油さんは肩をビクッと震わせた。「その通りです」と言っているのも同然である。ピュアってんな。



「…、どうして、?」

『跡。残ってるよ』



頬をトントン、と指差せば、夏油さんは参ったとでも言うように笑った。





「…他人に聞かれるとは思わなかったよ」

『じゃあ、他人じゃなかったらいいってこと?』



そう言って首を傾げる。違うと言いたいんだろうが、私はそれを言われる前に口を開いた。



『私の名前は青影A、小3だよ!よろしくね!』

「…夏油、傑。僕も3年生。…えっと、よろしく?」



差し出した手をオズオズと握る夏油さん。普通の小学生よりも大人びているところはあるが、やはり子供だなと思う。





『よし、名前は言ったから他人ではなくなったよね!じゃあもう一度聞くね、何かあった?』

「いや、他人じゃなくて知り合いだから話すって事じゃなくてね、」

『そう言ったのは夏油くんでしょ?』

「僕は言った記憶がないんだけどな」



私のゴリ押しにどうしていいのか迷っているのか、彼は静かに首をひねった。

本能は間違った教え方をした→←愛が抑えきれないようで。



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- 孔詩雨ではなく孔時雨ですよ (3月4日 0時) (レス) id: be99c0bfdf (このIDを非表示/違反報告)
ロイド・リリー - ヤァダァ…好きでしか無いです!気長に更新待ってます (2月28日 22時) (レス) id: 20dc08c091 (このIDを非表示/違反報告)
ぴえん - 更新まってます。無理せずがんばってください!! (2月25日 1時) (レス) id: cc5bbc3067 (このIDを非表示/違反報告)
透真 - 伏黒パパが、更正したら良いお父さんになりそうですよね~。夢主頑張って感じですね!!! 更新楽しみにしています。(*^-^*)♪ (2月20日 3時) (レス) id: b8cb4c9ad0 (このIDを非表示/違反報告)
- すっごくタイプです!奮闘する夢主ちゃんカワ(・∀・)イイ!!更新待ってます! (1月29日 18時) (レス) id: 9f4a8dbb0c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:イケメンになりたい。 | 作成日時:2021年1月13日 22時

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