レゾンデートルの再確認 ページ18
.
私の今の状況と心情を一発で当てられる人は居るだろうか。いや居ないだろう。
何故かって?予想外の出来事が起きてるからだよ。
『…あの、パパ?』
「ンだよ」
『その…何で、パパは私の事を抱きしめてるの?』
そう。私 青影Aは、絶賛パパに抱きしめられていた。
あの後普通に起きて仕事に行ったパパ。
私も普通に学校に行って夏油さんとキャッキャッして帰った。
そして先に帰宅していたパパに珍しく呼ばれたかと思ったら、ひょいと抱き上げられて膝の上に乗せられ、コレである。
今の状況に困惑している私のその問いに、パパは眉を寄せる。
「…お前は不満ってか」
いつもよりも低いトーンに、ピャッと肩が飛び跳ねる。ダメだこれ地雷踏んでる!
『そそそそんなわけないじゃん!!私がパパにされて嫌がる事なんてないよ!!』
「だろうな」
『うん!!!Aはパパのことが大好きだもん!!!!』
あ、危ねぇー!!!!努力が一気に崩れ去るとこだった!!!!
ホッと胸を撫で下ろす私。パパはそんな私を強く抱きしめると、テレビを付けてお笑い番組を見始めた。
何だこれ。…何だこれ。(2回目)
訳が分からず首を傾げる。アレ、パパってこんな人だっけな?もしかして私からサービス料でも取ろうとしてる??
『ごめんねパパ、今月は金欠なの』
「は?」
『ナンデモナイヨ!』
どうやら私の考えてる事は違ったらしい。たっぷりの圧を頂いた。
ダメだ、今日は地雷を踏みまくってやがる。
パパは何事も無かったかのようにソレを華麗にスルーして、「なぁ」と話しかけてきた。
『ん、どうしたの?』
「…お前は」
『?うん』
「…お前は、離れていかないのか」
か細い声に、パチりと目を瞬いた。
…そういえば、昨日、そんな事を言ったな。
まさか彼は、それを疑っているのか。
案外繊細なんだなと思ったが、私が嘘を言う奴だと思っているのなら、それは心外である。
『当たり前だよ!私がパパから離れるわけないもん!』
だってパパ黒は推しですし、まだ1人で何とかできる年齢じゃないですし。
『パパはAから離れてくの?』
「…お前がソレを望んだらな」
『じゃあ、ずっと一緒だね!』
「…アホか、」
パパのその笑みが、何故だかどうしようもなく嬉しくて、心臓がキュウとなる。
『…えへへ、大好きだよっ』
パパからの返事はなかったけれど、確かにそこに愛があると思えた。
目まぐるしい日々さえ愛おしい→←全部、虹色で塗りつぶしてしまえ
5816人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「呪術廻戦」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
狐(プロフ) - 初コメです!失礼します!夢主も伏黒甚爾もめちゃくちゃ可愛すぎませんか!?吐血じゃないですけどゴフッって空気吐くくらい可愛いです!めちゃくちゃ応援します!更新頑張ってください! (12月30日 3時) (レス) @page48 id: 17039bfc90 (このIDを非表示/違反報告)
れれ(プロフ) - もうまって大好きです面白いと可愛いの大渋滞です…!!続編いつまでもまってます! (12月26日 4時) (レス) @page48 id: 9c9eeae16e (このIDを非表示/違反報告)
望奈 - おもろすぎん。 (12月8日 22時) (レス) @page48 id: 8b146cc8f6 (このIDを非表示/違反報告)
にゃーちゃん - 初コメ失礼します!めっちゃ好きです…!!パパ黒との絡みがてぇてぇ過ぎて吐血するかと思いました()更新頑張って下さい。楽しみにしてます! (11月30日 20時) (レス) id: fd6863f2a6 (このIDを非表示/違反報告)
ずんだぁ - 投稿楽しみにしてます!! (11月26日 20時) (レス) @page48 id: f8f579a222 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:イケメンになりたい。 | 作成日時:2021年1月13日 22時