少女漫画なんてクソ喰らえ ページ32
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「俺、アンタの事嫌いやねん」
少年は生ゴミでも見るかのような瞳で私を見つめ、冷酷にも言い放つ。冷たく棘のある言葉は私の心を震わせるには充分だった。
「さっさと消えてくれへん?同じ空気も吸いとうないわ」
くすくす、と笑う声が聞こえる。あの子はもうダメだ、次期当主様に嫌われるなんて。
あからさまに私に聞こえるような声量で話す周りの彼らに、今の私は鬱陶しく思う程の余裕もない。
ど う し て こ う な っ た ? ?
時は数十分前まで遡る────。
*
伏黒ママはアレから持ち前の天使力で無事パパを攻略しつつあった。好感度を100で表すと、今は凡そ35くらいだろう。
猫のような警戒心を持つあのパパの友達になるまで1週間で這い上がるとは、流石パパを惚れさせた女性である。
「ど、どど、どうしよう…めっちゃ緊張する…」
『大丈夫だよ!私でも出来たんだもん、凛生さん飲み込み早いし、いけると思う!』
「本当?褒められるのは素直に嬉しいな」
えへへ、と笑う伏黒ママ。その姿を女神と例えずにどうする。あ〜推しがてぇてぇよぉ…心臓発作起こして死にそう。
ちなみに、木から落っこちて美少年と衝突したあの少女漫画によくありそうな展開を起こした事件の事は、もう謝りに行ってたりする。
少年は私のことをじいっと見つめるだけで何も言ってくれなかったけど。
まぁAチャンは可愛いからな。なんなら私はこの顔と結婚したいよ。美少女万歳。
このドデカい門をくぐるのも3回目になる。もう慣れたもんだ。
一方、伏黒ママはキョロキョロと周りを見渡していた。可愛い。
まぁそんなこんなしている間にあっという間に目的地に着いた。
相変わらずズラっと並んでいる使用人達に、今回はお偉いさんらしき人達まで居る。
ここまで盛大なのか、と考えながらも席に着いた。
暫くすると、甲狗のじっちゃんがやってくる。こちらを一瞥すると、席に着いた。
「まずはよく来てくれた。この祝儀は前日から伝えていた通り、次期当主を就任させるためのモノだ。」
なんて長い前置きの話が始まる。そこまで禪院家と深い関わりはない私からすると、ぶっちゃけどうでもいい。
ぼーっと虚空を見つめていると、話は終わったらしく次期当主が出てくる。
その当主の後ろに着く少年と、パチリと目が合った。
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どなたか青影ちゃんを描いてくださる方はいらっしゃいませんか…(震え声)
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狐(プロフ) - 初コメです!失礼します!夢主も伏黒甚爾もめちゃくちゃ可愛すぎませんか!?吐血じゃないですけどゴフッって空気吐くくらい可愛いです!めちゃくちゃ応援します!更新頑張ってください! (12月30日 3時) (レス) @page48 id: 17039bfc90 (このIDを非表示/違反報告)
れれ(プロフ) - もうまって大好きです面白いと可愛いの大渋滞です…!!続編いつまでもまってます! (12月26日 4時) (レス) @page48 id: 9c9eeae16e (このIDを非表示/違反報告)
望奈 - おもろすぎん。 (12月8日 22時) (レス) @page48 id: 8b146cc8f6 (このIDを非表示/違反報告)
にゃーちゃん - 初コメ失礼します!めっちゃ好きです…!!パパ黒との絡みがてぇてぇ過ぎて吐血するかと思いました()更新頑張って下さい。楽しみにしてます! (11月30日 20時) (レス) id: fd6863f2a6 (このIDを非表示/違反報告)
ずんだぁ - 投稿楽しみにしてます!! (11月26日 20時) (レス) @page48 id: f8f579a222 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:イケメンになりたい。 | 作成日時:2021年1月13日 22時