・ ページ35
．
はあはあ、と外に出てすぐにトイレへとむかった。
「…はは、目が赤くなってる．」
鼻も少し赤くなっていて泣いたってわかる顔をしている。
マクスしたほうがいいかもしれないな、と思いトイレから出た．
けど、抜け出してきちゃった．
テヒョンに泣いてるとこ見られちゃった．
こんなはずじゃなかったのに。
「私が貰える訳なかった、」
ポタリ、とまた涙が落ちる．
折角拭いたのに、また出てきた．
「ヌナ、」
「…っ！グ、ク？」
私の名前を呼んだのは、
ジョングクだった。
そしてグクは、私の手を取り近くのソファへと座らせてくれた．
グクは何も言わずに私の頭を撫でてくれた．
「今ここにいるの俺だけなんで、
好きなだけ泣いていいですよ
いっぱい思うことも言ってください。
言葉にするともっと楽になりますから」
そう言って彼は、目を閉じた。
これはグクなりの優しさなのかな。
「…ありがとう、グク
私ね、
わかっていたの、テヒョンが私を見ていないのも
みなみさんのことを好きなんだということも、」
うん、とそう言って聞いてくれるグクに私はポツリポツリと話をし始める。
「けどね…私、昨日テヒョンが欲しい物聞かれて
期待しちゃったんだ。
もしかしたら、私のことも考えてくれてるのかなって…
…けど、違った。」
あれは、私のためなんかじゃなくて参考としての一つに過ぎなかった。
みなみさんの為に私の意見を聞いたんだ。
．
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 298人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
yun1201(プロフ) - お疲れさまです！絶妙な切なさで胸が、チクチクして若い頃の切ない恋心思い出しました。続き楽しみにしてます。 (2020年6月24日 20時) (
レス) id: 8a8a393e58 (このIDを非表示/違反報告)
きむそくこ - うぅ、めっちゃ泣いちゃいます(>_<)すごくいいお話で大好きです！続き楽しみにしてます！ (2020年6月7日 0時) (レス) id: 61705e5b9d (このIDを非表示/違反報告)
ヒナカ(プロフ) - ドキドキします！更新楽しみにしてます！！ (2020年6月3日 22時) (レス) id: c023e7b0ef (このIDを非表示/違反報告)
わこ(プロフ) - いつも更新楽しみにしています！頑張ってください！ (2020年6月1日 22時) (レス) id: 6756dfe323 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - すごく面白いです！モち子さんのペースでの更新楽しみにしてます＾＾ (2020年5月27日 19時) (レス) id: 277861f210 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：@モち子 | 作成日時：2020年5月15日 22時
