106:眠れぬ夜は(1)(九井) ページ13
時計の針が12時を回り、日付が変わってもオフィスの明かりはついたまま、キーボードを叩く小さな音が静かなオフィスにはやけに大きく聞こえる。
カチャッと遠慮がちにオフィスのドアが開く。
最近はこの時間にオフィスにくる人物は1人しかいない。
『よかった、ココくん、まだいた』
九「良くねぇよ。こんな時間まで仕事してるこっちの身にもなってくれ」
『あ、そうだね。ごめん、ごめん。
ココくん、夜食食べない?』
九「食う」
よかったと笑いながら奥のキッチンに行くとスープポットからポトフを出して軽く温めなおして、海老とアボカドのバゲットサンドと一緒にソファー側のテーブルに運ぶ。
『たくさん作っちゃったから一緒に食べようと思ってさ』
九「俺は助かるけど、こんな時間に食べて大丈夫なのか?」
『大丈夫、私はポトフだけにするし、明日…てかもう、今日か。今日は鶴ちゃんとトレーニングの日だから、夜食分も消費してくる』
最近、怜奈が夜食を持ってくる頻度が多くなっていることに薄々気づいている九井。
単純に懐いているからなのか
真意はわからないものの、自分にとって居心地の良い時間であることに変わりはないので、敢えて理由を聞かずにいる。
踏み込んでこの時間を失いたくないから
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うさ - 更新楽しみにしてます!! (11月22日 14時) (レス) @page47 id: 1fc943b7af (このIDを非表示/違反報告)
百合 - これは確定、、、!!春ちゃん夢主ちゃんがっ!! (7月3日 16時) (レス) @page40 id: e72506d086 (このIDを非表示/違反報告)
朔夜(プロフ) - ルリカさん» コメありがとうございます♪全然収束しないまま溺愛されてて…オチが決まらないのでしばらく溺愛のままかもです(*´Д`*)引き続き読んでくださると嬉しいです。 (6月30日 0時) (レス) id: 71f254d63a (このIDを非表示/違反報告)
朔夜(プロフ) - 悠希さん» 読んでくださってありがとうございます♪コンビニ編、長すぎたかと思っていたので、そう言っていただけると嬉しいです♪ (6月30日 0時) (レス) id: 71f254d63a (このIDを非表示/違反報告)
朔夜(プロフ) - 悠希さん» 読んでくださってありがとうございます♪コンビニ編、長すぎたかと思っていたので、そう言っていただけると嬉しいです♪ (6月30日 0時) (レス) id: 71f254d63a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:朔夜 | 作成日時:2023年3月26日 22時