８９：ホワイトデー３（蘭&竜胆） ページ42
良識の範囲内
それってどれくらいなの？
そもそも良識なんて持ち合わせてんの？
誰でも聞いたことがあるハイブランドの店で、目の前にずらりと並べられたバッグや靴、服などを目の前に怜奈は呆然としていた。
蘭「どれがいい？蘭ちゃんはこの辺なんかオススメだけど」
竜「オレはこんな感じのもの似合うと思うよ」
次から次へと二人がおすすめのものを持ってくるが怜奈の表情は硬い。
『…こんな高価なものいただけません』
どれを選んでもウン十万はすることくらい怜奈だって知っている。
蘭「ん〜？全部欲しいって？」
絶対聞こえてるはずなのに蘭が笑顔でしらばっくれる。
竜「怜奈、いい加減諦めろって。わかってんだろ？」
『う゛…』
そう、わかってる。
ここで何か選ばないと本当に全部買われかねない。
悩んで悩みまくって怜奈がようやく選んだものは丈が長めで、長いシーズン着られそうな薄手のカーディガンだ。
何より色が気に入った。
蘭や竜胆の髪が光に透けた時のようなキレイな紫色をしている。
蘭「これだけ？他にも選べよ」
竜「バッグは？靴は？」
『いいの、コレがいいし、コレだけでいい』
蘭「まぁ、怜奈がそう言うなら仕方ないか」
ホワイトデーだから無理強いはやめたのだろうか。
珍しくあっさりと二人が認めてくれ、カーディガン一枚を買ってもらって買い物は終了した。
カーディガンだけでも10万超えだが…
そもそも良識を蘭と竜胆に求めたのが間違いなのだと、怜奈は悟った。
９０：ホワイトデー（鶴蝶）→←８８：ホワイトデー２（蘭&竜胆）
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ゆう - 今までよんだ中でー番おもしろいです！いつもありがとうございます！これからもがんばってください！ (11月14日 21時) (
レス) @page12 id: 8a7e22f16f (このIDを非表示/違反報告)
朔夜(プロフ) - 百合さん» 続編も読んでいただいてありがとうございますっ！嬉しいコメで頑張れます♡ (6月19日 19時) (レス) id: c86157d70c (このIDを非表示/違反報告)
百合 - うん、最高。←ホントに大好きです💖 (6月16日 15時) (レス) @page48 id: e72506d086 (このIDを非表示/違反報告)
朔夜(プロフ) - 東雲アカリ*さん» コメありがとうございます♡長いのに読んでいただけて嬉しいです♪ (2023年3月26日 20時) (レス) id: c86157d70c (このIDを非表示/違反報告)
東雲アカリ*(プロフ) - 初コメ失礼します！面白くてつい一気に読んでしまいました！続き楽しみにしてます！ (2023年3月23日 23時) (レス) id: 0a20fc4a51 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朔夜 | 作成日時：2023年2月9日 18時
