世界一怖いと噂のお化け屋敷に行ってみた（ran：bntn） ページ42
〇蘭(梵天)
『ここって…このまえテレビでやってたホラーハウス？』
「そ。怜奈、ホラー映画、好きだろ〜？」
行先を告げられずに連れてこられたのは世界一怖いと今話題になっているホラーハウス。
『蘭ちゃんがこーゆーとこデートに選ぶって意外〜』
いつもはおしゃれな場所が多いため、意外そうに言いながらもワクワクした様子で蘭と一緒に列に並び、パンフレットを見ながら楽しそうに話す怜奈。
順番が回ってくると蘭の手を引っ張り意気揚々と中へと入る。
-------３分後----
『無理無理無理無理！！もうヤダー！！』
「まだ始まったばっかだろ〜？」
『ヒッ！！キャー！！』
「怜奈〜、そんなに掴まれると蘭ちゃんの腕もげちゃうんだけど」
『やだ、蘭ちゃん、進まないで！』
「進まないと出れないけどいいの？」
『ヤダ！出たい！今すぐ出たい！』
泣き叫ぶ怜奈に対し、蘭は怖がる様子もなく普段と変わらずにマイペース。
『リタイア！リタイアしたい！』
「残念だったな〜、ココ、リタイアできねぇンだよなぁ」
平然と嘘をつく蘭。
腕にしがみついてくる怜奈を半ば引き摺るように進んでいく。
ようやくホラーハウスを出た怜奈は、叫び疲れていた。
『生きて出られた〜…』
「そりゃそうだろ」
『もう帰ろうよ〜。
疲れた…メイクも崩れて多分グチャグチャだもん』
「ん〜？見せてみ？」
蘭に顎を掴んで上を向かせられると、指の背で軽く目元を撫でられる。
「崩れてねぇよ、いつも通り可愛い」
そのまま人前にもかかわらず触れるだけのキスをして、蘭がニヤっと笑う。
「これで怖くてしばらくは夜中に一人で出歩けなくなったろ」
『！』
怜奈は驚いて目を見開き、口をパクパクさせる。
まさか、一昨日の夜、内緒で1人でコンビニに行ったことを蘭がまだ怒っていたとは
『まだ怒ってたの？仲直りしたじゃんっ』
「怒ってないよ。これは教育。二度としないように、な」
『蘭ちゃんの冷血漢！』
「もっかい入るか？」
『ごめんなさい』
世界一怖いと噂のお化け屋敷に行ってみた（rind：bntn）→←夜中に一人で出かけたのがバレた（snicr,wk)
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 260人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
シア - 耳元で囁かれたら一発KOですね。 (2023年3月6日 23時) (
レス) id: 5724e2c09d (このIDを非表示/違反報告)
朔夜(プロフ) - きりんさん» きりんさんの作品どれも好きで、特にココ君好きなので、本当にきりんさんのは何度も読んでて感動です！ありがとうございます！！がんばります♡ (2023年3月6日 22時) (レス) id: c86157d70c (このIDを非表示/違反報告)
朔夜(プロフ) - 瑠歌さん» 全然そんな事ないですよ♪あ、でも、ご希望のキャラがいたらリクのときに一緒に教えていただけると助かります♪リク頂いたのに、推しがいなかったら申し訳ないので。 (2023年3月6日 22時) (レス) id: c86157d70c (このIDを非表示/違反報告)
朔夜(プロフ) - シアさん» 蘭ちゃんはもう色気ムンムンなので仕方ないですww (2023年3月6日 22時) (レス) id: c86157d70c (このIDを非表示/違反報告)
きりん(プロフ) - 朔夜さん» 私のお話も読んでいただいてるんですね！楽しみにして頂けてるなんて、私の方こそ光栄です♡どきどきしながらコメントしてよかった……！（笑）お互い頑張りましょうねー！♡ (2023年3月6日 9時) (レス) id: 3b12f1ab58 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：朔夜 | 作成日時：2023年1月11日 1時
