【HQ】及川さんはどうしても手に入れたい！【青葉城西】 (ページ6)

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美結side

マッキーと付き合い出して、次の日、帰ろうとしたら徹君に呼び止められた。

零は徹君のこと、嫌ってはないけどウザがってる。

徹君、イケメンなんだから付き合っちゃえばいいのになぁ

何が嫌なんだろ…

話している徹君を見て考えていると

及「…って、聞いてる？美結ちゃん」

徹君の言葉でハッと我に帰る。

美「あ、ごめん、半分聞いてなかった。えっと、マネだっけ？でも、零に面倒なことになるから、誘われてもするなって言われてるんだぁ」

及「…さすが、零。先手を打ってるなんて。
でも、せーっかくマッキーと付き合いだしたのに、マッキー、部活があるからなかなか一緒に帰ったりデートできないでしょ？」

確かに。

部活にヤキモチ妬いちゃうくらいに、部活漬けなんだよねえ…

及「マネになったら、毎日会えるよ？帰りも一緒だしさぁ」

美「でも、イジメられるでしょ？バレー部ファンの子多いもん」

まぁ確かにみんなイケメンだから仕方ないかぁ

及「いやいや、美結ちゃんみたいにハイスペックだと、誰も文句言ったりイジメたりしないよ」

美「え、そんなことないよ～」

そんな口車には乗らないよ、徹君。

及「それにこれから合宿なんかもあるからさ、マネがいたらすっごーく助かるんだよ」

美「合宿？」

及「そう。１年生も入部してきたことだし、合宿もあるからマネ入れないとなぁ、って思ってて。美結ちゃんがダメなら他の子当たらなきゃなんないんだけど…」

え

他の子？

他の子がマッキーと合宿行くってこと？

合宿って…朝から夜までずっと一緒ってことだよね

ヤダな…

及「じゃあさ…」

徹君がニッコリ笑う。

笑顔がヤバい感じがする

及「零も説得するから、２人でマネしない？零だったら、絶対ケンカふっかけてくる子もいないだろーし、それなら安心でしょ？」

心が揺れる

確かに。

零はなぜか、美人だけどケンカ売るとやばいオーラ出てるから絡まれることなさそう

実際怒ると怖いんだけどね。

それにやっぱりマッキーにはたくさん会いたい。

美「…絶対、零の事説得してくれる？」

徹君がとびきりの笑顔を浮かべた。

悪魔の笑顔だ。

ごめんね、零。

悪魔と取引しちゃいました