彼女の正体その3 ページ6
side知念
走っていく伊野尾くんの姿がだんだん小さくなっていく
私も、伊野尾くんみたいな人を好きになっていればよかったのにな…
光「知念…悪魔だったんだな」
近くにあった木の影から、ひかと薮くんが出てきた
侑「ひか、薮くん。ありがとう…邪魔しないでくれて」
宏「知念、なんで伊野尾を助けたんだ?」
侑「…ひかならわかるでしょ?」
光「私?」
侑「友達の恋を応援したいってこと。
この気持ちは人間も、魔法使いも、悪魔も関係ないと思う」
光「…そうだね」
宏「でも、大丈夫なのか?山田と気まづくなったりとか…」
侑「大丈夫。私、故郷に帰ることにしたから」
光、宏「えぇ!?」
これは解毒薬を作った後に考えて決めたこと
きっぱりと諦めた今、涼介と一緒に暮らせない
それに、涼介といても私が辛くなるだけだから
侑「もう荷物もまとめたんだ。今夜には帰るから」
光「そんな急に?」
宏「山田とか呼ばなくていいのか?」
侑「大丈夫だよ。文句言われても困るし、会っても辛いだけ」
光「知念…本当は、山田のこと好きなの?」
侑「まぁね。そうでなきゃ、相手が忘れてる約束を今までずっと信じてたりしないよ」
宏「本当にいいんだな?」
侑「そういうの聞かないでよ。せっかく決心したのに、気持ちが揺らいじゃうよ。
…ありがとう。みんなによろしく」
そう言って私は、翼を広げ飛び立った
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作者名:あやか | 作成日時:2018年1月14日 19時