魔女っ子ありるんの恋パート２ (ページ23)

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別れの時その３ページ23

side有岡
なんで？
なんで伊野ちゃんが薮ちゃんと一緒にここにいるの

慧「どういうこと？薮が教えてくれなかったら何も言わないまま帰るつもりだったの？」
大「いや…その…ね？」
慧「誤魔化さないで、ちゃんと言ってよ」

裕「えっと…。光たちの知り合い？」
大、慧、光、宏、雄「あっ…」

伊野ちゃんたちのこと説明してなかった

慧「あの…１０分、いや５分でいいので時間を貰えませんか？」
裕「い、いいけど…」
慧「よし、大ちゃんこっち行くよ」
大「ちょっ…待って」

・

私たちは皆とは少し離れた所に移動した

慧「だいたいのことは薮から聞いたよ」

どうしよう。伊野ちゃんがキレてらっしゃる…

大「伊野ちゃん、キレてる？」
慧「まぁ多少はね。本当は全部大ちゃんから聞きたかった」

そう言って悲しそうな顔をする伊野ちゃん

大「ごめんね。こうやって話したら、辛くなりそうで、また戻ってこれるってわかってても、伊野ちゃんが私のことを忘れるのがやっぱり嫌で…」

やばい…
涙がまた零れ落ちてきた
私、最近泣いてばかりだ…

慧「大ちゃん…」
大「私は、ひかみたいに前向きになれない。伊野ちゃんが忘れてる間に別の人のことを好きになったりしないかな？って思ったりして、不安なんだよ」
慧「俺だって同じだよ」
大「え？」

慧「俺だって、帰ったら後にやっぱりこっちの方がいいって思ったらどうしようって思って…。今だって、このまま帰したくないって思ってるぐらい、だから不安にならないで。記憶を失くしたぐらいで、大ちゃんへのこの気持ちまで忘れたりしないから」

大「伊野ちゃん//ありがとう」

伊野ちゃんがそんなことを思ってるなんて
私、とってもうれしい

慧「けど、それでも不安なら…」
大「不安なら？」
慧「今思いついた作戦を実行しよう！」

今思いついた作戦！？
すぐに作戦を思いつくなんて…

やっぱり伊野ちゃんはすごいね！