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side Daiki

目が覚めたみんなは大丈夫そうだったし、とりあえず本業のアイドルの方のお仕事をこなして。
今は楽屋に戻ってきたところ。



「あの……今回は本当にごめん」



山田がみんなに頭を下げる。
話を聞くと、部分的にだけど意識があったみたいだ。



「涼介は何も悪くないよ。むしろ大丈夫か? 何も変なところがないといいけど」
「今のところは大丈夫。特に問題ないと思う」



申し訳なさそうな山田だったけど、薮ちゃんの心配をよそに元気そうにしてるから少しホッとする。
しかし、安心していられるのもこれまで。



「氷雨のことなんだけど……」
「何があった?」



さっきまでの事件の元凶、氷雨の名前を聞いて、みんなに緊張が走る。
代表してなのか、薮ちゃんが山田に話の続きを促した。



「雄也が俺からあいつを追い出してくれた時、あいつの声が頭の中に響いたんだ。3日後待ってるよって」



3日後……久しぶりに、みんなが1日中休みだった日だっけ。



"まずいな"



氷雨の言動に、さすがの桜も俺に声をかけてくる。
さすがにセブンにバレないように、俺にしか聞こえない声だけど。



"たとえ倒しきれなくても、力を人質代わりにテリトリーに呼んで倒す。もしくは、我を奪うつもりだろうな"



これは明らかに罠。
俺も薮ちゃんもわかってる。

だけど……



「行こうよ、薮ちゃん」
「あぁ。涼介、案内頼めるか」
「もちろん」



罠だろうが関係ない。
絶対、みんなの力を取り戻してみせる!

◆→←◆


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作者名:あやか | 作成日時:2022年7月10日 1時

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