僕、憑かれました。その2 (ページ1)

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伝えました。ページ1

side Kei

もうすぐ日付が変わる。
ベッドに入ってはみたけど、全然眠れない。

これはきっと……いや、絶対光の話を聞いたから。

「ねぇ……。誰か起きてる？」

小さな声でみんなに呼びかける。

「眠れないのかよ」

光が小さな声で返してくれた。
大ちゃんも起きたみたいであくびが聞こえる。

ってか起きてるかって尋ねた俺が言うのもなんだけど、幽霊も寝るんだな。

「話し相手になってよ」
「いいよ。なに話す？」

大ちゃんの意識が完全に覚醒したのか、いつもと変わらないテンションで枕元にやってくる。

「聞くもんじゃなかったろ。俺の話」

光が俺に言い放つ。
ついに聞いてしまった光と知念くんの関係性。

「一応聞くけど、亡くなった理由って……」
「そんな顔するなよ。ただの交通事故だ。気絶したからさすがに親にバレてさ。次の日休むことになったんだよ。その時にコンビニ行ったら……その後は話さなくていいか」

俺が聞いてみたら、光は快く答えてくれた。

「心配してくれたのかよ」
「いや……自分の意思で死ぬの場合は問答無用で地獄に行くとか聞いたことあるし」
「俺はそこまでヤワじゃない」

まぁ、心配してくれてありがと。

光が照れながら付け足した。

……それにしても、知念くんは本当にそんな薄情な人間なのだろうか。