Doll with a heart _second_ (ページ2)

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◆ ページ2

「慧……？慧どうした？」
「大貴……」

いつの間にか大貴が帰ってきた。
荷物を落として、僕を強く抱き締める。

「大貴、どうしたの？」
「だって、慧が悲しそうな顔をしたから。
悪口言われた？嫌なことあった？もしかして……運命の人に恋人がいたの？」
「ごめんね。迷惑かけて」

大貴の顔はとても悲しそう。
心配させちゃったな。

「迷惑じゃない！慧が大切だもん。悲しい顔をしてほしくない。頼りないかもしれないけど、少しは頼ってよ」

大貴はとっても可愛くて、優しくて、誰かのことを想う事ができる。

この感情、思い出した。
彼のときと同じ感情。ドキドキしてちょっと苦しい気持ち。

好きになるんじゃない。もうとっくに僕は大貴が好きだったんだ。
彼の生まれ変わりとか関係なく、大貴自身が好きだったんだ。
気づいた瞬間、大貴への気持ちが止まらなくなりそうだ。

だけど、悩みはさらに深まるばかり。
大貴が好きなのはわかった。だけど、彼が好きなことも変わらないまま。

このままで僕はいいのだろうか……。

「慧、どうかした？」
「ごめん。ごめん大貴」
「ちょっと慧!?」

頭の中はぐちゃぐちゃで僕はパニックになって外へ飛び出した。