◆ ページ11
・
目を開けると見慣れた風景。
帰りに通る商店街。
知念と長話をしたからか、もう暗くなり始めてる。
早く帰らなくちゃ。
帰ってからのことを考えながら歩いていく。
たまにコロッケを買い食いしてるお肉屋さん。
昔、家族に連れて行ってもらったおもちゃ屋さん。
安くてたくさん買えるお菓子のお店。
伊野ちゃんと一緒に遊んだゲームセンター。
商店街を抜けて、少し歩けば家に到着。
そう、それがいつもの帰り道。
「……あれ?」
視界に入ったのは、さっきまでいたはずの喫茶店。
知念のいたあの店を出てから、しばらく経ってるはずなのに。
気のせい……。
たぶん、気のせいだ…………。
少しづつ歩くペースが上がり、段々と走り出す。
たまにコロッケを買い食いしてるお肉屋さん。
昔、家族に連れて行ってもらったおもちゃ屋さん。
安くてたくさん買えるお菓子のお店。
伊野ちゃんと一緒に遊んだゲームセンター。
……そして喫茶店。
「これ、悪夢?」
ほっぺを引っ張っても痛くない。
少なくとも、ここは夢みたいだ。
伊野ちゃん……。
いや、俺の夢だけに毎回構っていられるわけじゃない。
それに、悪夢と決まったわけじゃない。
もう少しだけ、歩いてみよう。
お風呂入った記憶もないし、うたた寝しちゃっただけかもしれない。
起きるまで耐えればなんとかなる。
そう信じて、また足を動かした。
たまにコロッケを買い食いしてるお肉屋さん。
昔、家族に連れて行ってもらったおもちゃ屋さん。
安くてたくさん買えるお菓子のお店。
伊野ちゃんと一緒に遊んだゲームセンター。
そして、喫茶店。
__お肉屋さん、おもちゃ屋さん、お菓子のお店にゲームセンター。
そして、喫茶店__。
__
___
____
どれだけ走ってもループは終わらない。
足が限界を迎えて止まる。
自分がおかしくなってしまいそうで、早く目をさませと叫んだ。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーJUMP
中島裕翔
68人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:あやか | 作成日時:2024年2月4日 19時