僕、憑かれました。 (ページ37)

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◆ ページ37

その後、風呂入ったり課題やったり色々やって……

「そろそろ寝るか」
「えぇ……もう寝るの？」

薮の呼び方に髙木が不満もらす。
いくら明日も休みだからってもう遅い時間だ。

「寝ようぜ髙木。俺寝たいから寝るよ」
「2人共寝るなら仕方ないか」

俺の言葉でやっと納得した髙木と薮と共に客用の布団を俺の部屋に運んだ。

「同じ部屋で寝るって、なんかお泊まり会って感じするね」
「髙木テンションヤバいな」

俺はベッド、髙木と薮は部屋に敷いた客用布団に入る。
深夜テンションの髙木に対して、薮は楽しそうに声をかけた。

「俺としてはいつも以上に賑やかだからなんか違和感しかないよ」
「そっか。伊野尾くんは幽霊達と一緒に寝てるもんね」

会話に入った俺に髙木が返してくれる。

髙木じゃないけど、このままさっさと寝るのがもったいない気がする。

「伊野尾はやっぱりそういう系の仕事に就くのか？」
「ふぇ？」

突然、薮が俺に聞いてきた。
そういう仕事ってなんだ？

「ほら、神社とかお寺とか……その力使った進路を選ぶのかなって」
「そろそろ進路を考えないとだもんね。伊野尾くんはどういう仕事に就きたいの？」
「…………」

薮の問いかけに髙木も賛同して聞いてくる。

……これまで考えたこと無かったな。
みんなとも仲良くなれた今、これからどうするのかそろそろ考えるべきかもしれない。

幽霊が見えるこの力で、俺はなにができるんだろうか。