僕、憑かれました。 (ページ34)

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◆ ページ34

土曜日、母さんが旅行に出るのを見送ったあと、駅で薮を迎えに行って髙木と合流。

そして、現在に至る。

「はい。お茶」
「ありがとうな」
「伊野尾くんありがとう。……それと、そろそろ聞いてもいいかな？」

髙木が言いたいことはすぐにわかった。

さっきから俺達がいるリビングでそこらじゅうで聞こえる不審な音。
いわゆるラップ音というものだ。

2人は気にしないようにしてたんだろうけど、さっきからどんどん大きくなっていくラップ音に限界が来たのだろう。

「言いたいことはわかってる。ごめん。ちょっと待ってて」
「わかった」
「うん」

2人に了承を得て廊下に出る。
そして、リビングにいた幽霊のみんなを集める。

「はっきり言うね。うるさい」
「いやぁ……みんなテンション上がっちゃって」
「けー……の、とも……ち」
「お……とまりぃー」

大ちゃんに続いて、みんなが弁明していく。

なぜかわからないけど、薮と再会してから少しずつ大ちゃんや光のような霊力の強い幽霊以外の声も聞こえるようになった。

俺に取り憑いてるみんなも途切れて聞こえたり、単語しか聞こえなかったりするけど、大ちゃんや光に翻訳してもらわなくてもなんとなく言いたいことが理解できるようになっている。

「気持ちは俺もわかるけど、相手のことも考えて」
「「「はーい」」」
「それはそうとして、2人とも見てるけど大丈夫か？」
「ふぇっ？」

光に言われてうしろを振り返る。
うしろを見ると、ドアから薮と髙木が僕達のやり取りを見ていた。

見られた！
事情を話していてもなんか恥ずかしい…………

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追記一人称や呼び方、文などを1部改変・追加しました

まだまだ勉強中ですので、これからもこんな感じで変えることがあると思います。
ごめんなさいm(_ _)m