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side Daiki
「…て、起きてよ大ちゃん。」
朝、少し慌てた声で起こされる。しかし、いつもは起こしてくれる慧にしては、声が低い気がする。
「起きろ大貴!」
「うわぁ!へそを触るんじゃねぇ!」
苦手なおへそを触られて、俺の意識は覚醒してしまった。しかも、俺を起こしていたのは慧じゃなかった。
「大ちゃんおはよう。」
「涼介?おはよ。」
涼介は俺の双子の弟。現在はファッションデザイナーになるために専門学校に通っている。俺は家事とかが全くダメな為、双子なのに俺と違い家事力バツグンな涼介は偶に俺の部屋に来ては料理を作ったりしてくれるのだ。だから、その時渡した合鍵で入ったのはわかった。
けど、なんで急に?
「大ちゃんは俺がいないと部屋とか散らかしそうだから、抜き打ちで来たんだよ。」
「なんで俺の言いたいことがわかったんだよ?」
「声に出てた。」
「まじかよ。」
そんな感じで勝手に来られても困るんだが…。
「ってそんなことより大変!」
「涼介どうかしたのか?」
「不審者がいたんだ。だから捕まえといた。」
そう言いながら、俺を引っ張っていく涼介。これ程騒いでいても慧が来ないのは変だなと嫌な予感がした。
そして嫌な予感は的中した。
「大貴助けて〜。」
リビングには、椅子に縛られている慧の姿があった。
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作者名:あやか | 作成日時:2018年11月24日 18時