Doll with a heart (ページ46)

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◆ ページ46

side Kei
「ちょっと待ってて。」

そう言って、大貴はお昼ご飯を買いに行った。
けど、なかなか帰ってこない。

「大貴、遅いよ…。」

なんでだろう。すごく不安になってくる。
慣れない場所だからだろうか。
こういうときは別のことでも考えようかな？

…それにしても、植物園に来たからか昔のことを思い出す。
彼と薬草集めをしたり、ユウと薬の調合したり…。
そういえば、ユウは生まれ変わったのだろうか。彼が生まれ変わったというのなら、ユウが生まれ変わっていてもおかしくはない。

…ユウの生まれ変わりにも会えたらいいな。

そう思い出に浸っていても、大貴は戻ってこない。
これはもう探しに行くしかないよね。

・

しまった…大貴まかせにしてたから、お店の場所がわからなくて色々なところを歩き回ってしまった。
こうなるぐらいなら、最初から待っていた方がよかったかもしれない。

でもなんとかお店のある場所まで来たし、少し探してからにしよう。
そう思って探していると…

「うーん。それはいいかも。」

聞き慣れた声が聞こえた。大貴まだこの辺りにいたんだ。
ともかく、見つかってよかった。そう思いながら大貴に近づく。

そこにいたのは、大貴と見たことない人。
すごい仲良さそうに話している。

大貴は僕と来てるのに…なぜかわからないけど、胸のあたりがモヤモヤする。

せっかくのお出かけなのにこんな気持ちになっちゃダメだ。

僕はこの気持ちを振り払うようにしながら、大貴に近づいた。