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「いたぞ。追え!」
「見つかった!慧、こっち。」
「うん。」
彼に導かれて走っていく。
大人たちは思ったよりも早く行動を起こしていて、早々に見つかってしまった。
ユウの家まではまだ距離がある。
なので彼の案内で、大人たちが避ける獣道を走って少しでも距離をかせぐ。
「おい!そいつは生贄になるんだ。早くそいつを渡してこっちに来い。」
村人の1人がそう言う。
「いやだ!生贄なんて、古くさいよ。そんなことしたって、意味無い!」
彼が叫びながら走る。
「うるさい!生贄を早く返さないと撃つぞ。」
そう言った村人が、銃を構える。
それでも僕たちは足を止めず走り続けた。
しかし…
「うわぁっ。」
「大丈夫?」
「うん。先行ってて。」
僕は足元にあった木の根につまづいてしまった。
「動くな!俺は本気だぞ。」
村人はそう言い、銃を僕に向ける。
けど人形の身体は撃たれても大丈夫なはずだと信じ、村人を無視して立ち上がろうとした。
その瞬間、乾いた銃声の音が響いた。
そして…
「…なんで?」
僕の前には、銃に貫かれた彼がいた。
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作者名:あやか | 作成日時:2018年11月24日 18時