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その後も作物が全然収穫できなくて、少しずつ人柱賛成派が増えているらしかった。
そして、ユウの考えは当たってしまった。
それは、彼とひまわり畑に向かっている時に起こった。
そしたら、彼経由で仲良くなった村の子がやって来たんだ。
「はぁ…。やっと見つけた!」
「どうしたの?」
「慧、今すぐ家に帰れ。」
「なんだよそれ。」
「落ち着いて、話してくれない?」
彼がそう言って、その子を落ち着かせた。
そして、その子が大きく深呼吸をした後、衝撃的なことを言い出した。
「慧がこのままだと人柱にされる!」
「「ええっ!?」」
「誰かが言ったんだ。魔術師の所の人形なら悲しむやつもいないし、人形だから罪悪感を感じないって。みんなも納得してる。」
「嘘だろ。」
「信じたくないけど本当だ。慧を捕まえようと大人たちが準備してる。早く帰って魔術師の兄ちゃんと逃げろ。」
「・・・」
僕は言葉が出なかった。まさかこんなことになるとは思わなかったからだ。
このまま人間になって、彼と一緒に生きていくのだと思ってた。
「慧、逃げよ!ユウに話せば何とかなるよ。」
彼はそう言って僕の手を引いた。
「うん。そうだね。」
僕らはその子どもにお礼を言って逃げ出した。
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作者名:あやか | 作成日時:2018年11月24日 18時