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ある日、ユウに頼まれて薬草を取りに森へ出かけた。
しかし、いつもユウと一緒に行く森とは違って広いため、迷子になってしまった。
人がいないわけではないけど…
「あ、あの…。」
「・・・」
どうやら、異質な存在を助けるつもりは無いようだ。
こうなったら、ユウが僕を見つけるまで、森の動物たちに襲われないようにするしかない。
そんな時、君が現れた。
「こんにちは!」
「え…こん、にちは?」
「迷子?村まで送ろうか。」
彼は、笑顔でそう言った。
でも、村の人たちの態度のせいで若干人間が苦手になり始めてた僕は、彼の言葉を素直に受け取ることが出来なかった。
「本当に?」
「もちろん。ここには結構来るから、慣れてるんだよね。」
「いや、そうじゃなくて…。俺のこと知らないの?村の外の人?」
「俺は村の人間だよ。君のこともちゃんとわかってる。北の森の近くに住んでる魔法使いさんのところの人形くんでしょ?」
「じゃあなんで?」
「困ってたら助けるのが普通でしょ。さぁ、日が暮れる前に帰ろう。」
「…うん。」
結局、僕は彼に連れられて森の外に出ることができた。
こんな珍しい人もいるんだな。もう会わないだろうけど。
そう思ってたんだけど…
「慧、お客さんだよ。」
「俺に?そんなわけないでしょ。」
「本当だよ。ほら、こっちだよ。」
「久しぶり、人形さん!」
現れたのは、森を案内してくれた彼だった。
「なんで…?」
「前から来てみたかったんだ。それに、君とも仲良くなりたくって。」
「まぁいいんじゃない。本読んでるだけじゃ暇でしょ?」
「確かに。」
「じゃあ、決定ね。よろしく!」
「よろしく。」
それが彼との出会い。
それから、僕と彼はすぐに仲良くなった。
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作者名:あやか | 作成日時:2018年11月24日 18時