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その後、学校が終わって慧と合流した。
「大貴、お疲れ様。」
「おつかれ。大丈夫だった?」
「うん。図書室で本読んでたから暇じゃなかったよ。帰ろう。」
「うん。」
慧と帰っている途中だけど、俺の頭の中はお弁当のことばかり。
やっぱりかばんに入れたよなぁ。
「……それで、野菜がもうないから、スーパー?って所に行きたいんだけど。大貴?」
「あっ。ごめんごめん。いいよ、行ってみよっか。」
「大貴、言いたいことがあるなら言って!」
「…実はさ、お弁当が気になっちゃって。ちゃんとかばんに入れてた気がしたから。」
「あぁ……。大貴、ごめん!」
いきなり謝ってきた慧。
どうしたんだろう?
「慧、どうかした?」
「ごめん。僕がわざとかばんから出したんだ。」
「えっ…。なんで?」
「外…出たかった。」
「外?」
「外に出たかったんだけど、大貴心配してなかなか外に出させなかったでしょ?だから、外に出る口実が欲しかったんだ。」
そうだったんだ。
人形で世間知らずだから心配だったけど、外に出かけたかったんだね。
「ごめん。慧の気持ち考えてなかった。」
「いいよ。俺も言えてなかったし。」
「まぁこれも期に、買い物とか頼もうかな。」
「本当。ありがとう、大貴。」
「まぁ今の慧なら大丈夫か。最近、別人レベルで大人っぽくなってるし、色々知識も吸収してるからね。」
「大貴…。」
さっきとうって変わって、真面目な声になる慧。
「あ、別人って言ったことダメだった?ごめんね。もう少し待つって決めたのに…
「大貴、心の準備したよ。」
…準備?」
あ、そういえば
『もう少しで心の準備ができるから、その時に話していいかな?』
って言ってたっけ。まさか…。
「…大貴、本当のこと話すよ。」
そう言う慧は、これまでに見たことないぐらい真剣な顔をしていた。
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作者名:あやか | 作成日時:2018年11月24日 18時