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「ただいま〜。」

眠くなるような大学の講義は終わり、やっと帰ってきた。

「大貴、おかえり!」

パタパタと足音を立てながら、やってきた慧。
何故かエプロンを着けている。

「そのエプロンどこから持ってきた?」
「服が入ってた箱にあった。」

服が入ってた箱?もしかしてタンスのこと?
そうだ、思い出した。あれ母ちゃんがくれたエプロンだった。

「ダメだった?」
「ううん。使ってなかったから大丈夫だよ。」
「そっか。そうだ、大貴のためにご飯作ったよ♪」
「本当?」

慧ってご飯作れたんだ。楽しみ♪


「さあさあ食べて。」
「どれどれどれ…………慧。」
「何?」
「これ何?」
「ハンバーグ」
「え?」

この黒い炭の塊がハンバーグ?

「慧、ちなみにご飯は?」
「ごめん。作り方、わかんない。」
「ハンバーグは知ってるのに?」
「ハンバーグはお肉を丸めて焼くだけって聞いた。」

あれ?もしかして…。慧は料理が下手とかじゃなくて、作り方がわからないだけ?

「慧、料理本って読める?」
「料理本?」
「ご飯の作り方が書かれた本。」
「文字は教えて貰ったから大丈夫。それ、読んでみたい。」

ってことで、俺が一人暮らしを始めたときに買った料理本を貸した。



















次の日

「大貴、起きて!」

今日は起こしてって頼んでないのに、慧は7時に起こしてきた。

「何、急に起こして。」
「みてみて、じゃじゃーん!」

机の上には、普通に美味しそうなハンバーグとご飯。

「これ、どうしたの?」
「作った!」
「うそ!?」

たった数時間でこの上達度すごい!

「昨日、大貴ご飯食べなかったから、朝は美味しいものをと思って。料理本見て作った!」

朝食にしてはガッツリし過ぎな気がするけど…

「美味しい?」

慧の嬉しそうな笑顔を見ると、俺も嬉しくなってきて…。

「料理センスあるね!」
「本当?嬉しい。」



こんな朝もいいなって俺は思った。

慧と客人→←慧との生活


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設定タグ:いのあり , たかいの , Hey!Say!JUMP   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:あやか | 作成日時:2018年11月24日 18時

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