◆ ページ4
「ただいま〜。」
眠くなるような大学の講義は終わり、やっと帰ってきた。
「大貴、おかえり!」
パタパタと足音を立てながら、やってきた慧。
何故かエプロンを着けている。
「そのエプロンどこから持ってきた?」
「服が入ってた箱にあった。」
服が入ってた箱?もしかしてタンスのこと?
そうだ、思い出した。あれ母ちゃんがくれたエプロンだった。
「ダメだった?」
「ううん。使ってなかったから大丈夫だよ。」
「そっか。そうだ、大貴のためにご飯作ったよ♪」
「本当?」
慧ってご飯作れたんだ。楽しみ♪
「さあさあ食べて。」
「どれどれどれ…………慧。」
「何?」
「これ何?」
「ハンバーグ」
「え?」
この黒い炭の塊がハンバーグ?
「慧、ちなみにご飯は?」
「ごめん。作り方、わかんない。」
「ハンバーグは知ってるのに?」
「ハンバーグはお肉を丸めて焼くだけって聞いた。」
あれ?もしかして…。慧は料理が下手とかじゃなくて、作り方がわからないだけ?
「慧、料理本って読める?」
「料理本?」
「ご飯の作り方が書かれた本。」
「文字は教えて貰ったから大丈夫。それ、読んでみたい。」
ってことで、俺が一人暮らしを始めたときに買った料理本を貸した。
・
次の日
「大貴、起きて!」
今日は起こしてって頼んでないのに、慧は7時に起こしてきた。
「何、急に起こして。」
「みてみて、じゃじゃーん!」
机の上には、普通に美味しそうなハンバーグとご飯。
「これ、どうしたの?」
「作った!」
「うそ!?」
たった数時間でこの上達度すごい!
「昨日、大貴ご飯食べなかったから、朝は美味しいものをと思って。料理本見て作った!」
朝食にしてはガッツリし過ぎな気がするけど…
「美味しい?」
慧の嬉しそうな笑顔を見ると、俺も嬉しくなってきて…。
「料理センスあるね!」
「本当?嬉しい。」
こんな朝もいいなって俺は思った。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーカラー
あずきいろ
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした!
76人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:あやか | 作成日時:2018年11月24日 18時