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story 7 ページ7






そして私の前に開かれる大きな絵本








あ!はらぺこあおむし!!!!







望「これ好きやもんな」









後ろから聞こえる望くんの優しい声
あたたかさ、なにこれ、懐かしい
嫌だ、こんなの嫌だ思い出したくない
苦しい、胸がぎゅっとなった







その瞬間には私の目から涙がこぼれた



『うっ。へっ。う。』







望「おい、どうしてん!なんで泣いてんねん!
こう言う時に限って何にも聞こえへんし」



私にも何が何だかさっぱりわからない




足と足の間に座っていた私をひょいっと抱きかかえとんとんしてくれる








望「どうしたどうした、泣くなもう泣くな」









崇「おい〜望なに泣かしてんねん

ほらAおいで」







そう言って伸ばされるて、
ううん、悪くないの誰も、勝手に涙ができただけなの
泣いてる顔なんて見ないで






私は望くんの肩で顔を隠し自分の顔が誰にも見えないようにした








崇「え、俺今ふられた?」








照「ふっ。なんか、はまちゃん嫌われてんのか好かれてんのかわからんときあるよな」







重「多分眠いだけちゃう?」







うん、そう、そうだよきっと



流「なんか望から離れようとする気配もないしそのまま寝かしたったら?」








望「うん、そうするつもり」






さっきからずっと背中をさすってくれる望くん
どうしたんだろう私
前世の記憶はあるのに親の顔友人の顔それだけが思い出せない


私がこの家に来た時の事は今でもはっきり覚えている
目を覚ますとゆりかごのようなものの中にいて
少し肌寒い
かすかに聞こえる、雨音と荒い呼吸
鳴り響くインターホン
そして遠くなっていく足音
そう私はこの世界の私の母親に捨てられたらしい





ガチャ。 ゆっくり開くドア





神「え、まって、赤ちゃん?ちょっとみんな!!!」





そこで私は眠ってしまったらしい
目覚めると私の視界には顔が7つあり
私のことをじっと見ると言うのが私がこの家きた始まり

見ず知らずの私をみんなが大事に育ててくれている
名前はゆりかごに入っていたカードに書かれていたらしい




きっと私の母親は何か事情があったのかもしれない
だから、母を恨んだりもしないし憎もうとも思わない
だってみんながいるから

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作者名:えとわーる | 作成日時:2018年8月23日 3時

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