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story 48 ページ48










目を開けるとすっかり外は真っ暗で部屋の中も真っ暗だった
横に神ちゃんはいない









真っ暗。なにも見えない。怖い。すごく怖い。
私が死んだあの日も玄関を開けるとこんなに真っ暗だった
彼がいなくなってしまったという状況がまだのめず、真っ暗な部屋で帰ってくるはずのない彼を何日も待ち続けた事だってあった








彼がいなくなってからはずっと1人で何の色もない日常を、、、
1人で、、、違う、私は誰かと一緒にいた
私をずっと側で励まし続けていてくれた誰かと一緒に居たんだ。
彼を忘れられない私にずっとずっと気持ちを伝えてくれた、一途に思ってくれた誰かがいたんだ。








彼が居なくなって暗闇でひとりぼっちの私を救ってくれた誰かがいたんだ
その人のおかげで笑えるようになったんだ




顔、えっと、名前、えっと、、、何にも思い出せない
覚えているのはその人のシルエットと温かいぬくもり









苦しい。胸がくるし。ぎゅっと何かに掴まれてるみたいに









その人は今頃なにをしているんだろう
私が居なくなった世界を受け止めてくれているのだろうか
転生が早いおかげでこの世界のどこかにはいるのかもしれない









会いたい、できるならもう一度だけ会いたい
そしてありがとうって言いたい

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作者名:えとわーる | 作成日時:2018年8月23日 3時

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